脳ざらし紀行


2003-05-01

_ [ネット][著作権] Creative Commons からの返答

昨日の件のつづき。 Creative Commons からの返答。

ライセンスの利用者へもっと情報を提供する。

でも条件を緩める気はない。作品の出典に関する妥当な保証は(ライセンスを利用する上での)払うべき対価に思える。

とのこと。

_ [経済] 官報

OECD閣僚理事会の報道が実際と全然違うとのこと。黒木さんの掲示板の投稿。これは日本政府からこういった内容のブリーフィングがあって、それを記者が丸写しして書いているってのが真相だろうと思う。

_ [著作権] GPLとCreative Commons ライセンス

辺境から戯れ言より。間違ってたら誰かからツッコみが入るだろうから、書いてみる。GPLの場合でも著作権や特許権を侵害したらソフトの作者はペナルティを払わないといけない。しかし、Creative Commons ライセンスとは以下のような違いがある。

例えばAさんがGPLの下でソフトを公開する。Bさんはそのソフトをもとに改良を施して商売を始めようとしたとする。そのためにBさんはある程度の投資もした。で、Aさんのソフトの著作権侵害が発覚する。当然Bさんの計画はとん挫する。ここでBさんはAさんに賠償を求めることは出来ない。なぜならGPLは無保証だから。

しかしこれが Creative Commons ライセンスだった場合は、AさんはBさんに(Aさんの分かる範囲で)著作権を侵害していないことを保証している。BさんはAさんに賠償を求めることが出来る……ような気がする。教えて、みのさん。紳助さん。

_ [その他] にっき

岡山弁少女漫画。萌えるな。萌えますな。YUM's daily memoより。「岡山」と言えば、岡山女。「ぼっけえ」と言えば、ぼっけえ、きょうてえ。という具合に僕の中の岡山のイメージは岩井志麻子の所為でかなり偏っている。あと岡山と言えばこれ

CreativeCommonsに批判的という分けではない。個人的にはレッシグLoveである。1さんを愛する8頭身なみにぼっけえLoveなので、CreativeCommonsを批判する意図はない。

メトロイドプライムは酔う。でも主観視点のアクションゲームの割にはおもしろい。どうぶつの森e+、これは買う。


2003-05-03

_ [ゲーム] もういくつ寝るとE3

もうすぐE3が始まるのでゲームに関する記述が増えると思う。E3 は Electronic Entertainment Expo の略で、年に一度アメリカで開かれる世界最大のゲームショーのこと。ゲームの新作、新ハードが発表されるテレビゲームのお祭りです。今月の13日から16日まで。E3を前にして色々情報もでてきた。お祭りはワクワクするね。

_ [その他] もじマガ

「書体と文字のWebMagazine」とのこと。おもしろい。

_ [ネット] 日替わり blog 紹介

同じ blog でも Stanford Law School CISHarvard Law School がやるとすごそうに見える。本当に凄いかどうかはこれから読む。

_ [ネット] 最近のTAGの課題

XML.com の Kendall Grant Clark さんの記事。よくまとまっている。 TAGっていうのは、W3CがWebアーキテクチャに関して議論するために設置したグループのこと。

_ [国内] [memo:5793] Re: RFIDがもたらすプライバシーへの影響

RFIDの話のつづき。高木さんの追記。


2003-05-04

_ [国内][ネット] 森山さんの反論

きました。

森山さんが何を言いたいのか僕にはよく分からない。森山さんは高木さんの記事が「バカめ」という罵倒を受けても仕方のない記事だということを根拠を示しつつ説明しないといけない。他人を馬鹿呼ばわりしたからには説明するだけの義務がある。でも僕にはそれが出来ているようには見えない。

ブックフェアに行けのつぎは六本木ヒルズへ行け。これは説明にも根拠にもなっていない。六本木のつぎはどこへ行けば良いんですか。

まず高木さんの記事が『「あんなことなら誰でも言える」程度』のことを『研究者を自称する人間が、今ごろエラソーに何を言っ』ていると例えるに相応しい記事であることを、ちゃんと説明しないといけない。僕には高木さんの記事が森山さんが言っているような誰でも書けるような記事だとは思えない。

次に、『「あんなことなら誰でも言える」程度』のことを『研究者を自称する人間が、今ごろエラソーに』言っているからといってそれがすぐに「バカめ」という罵倒を受けても仕方ないことだとは思えない。研究者が誰にでも言えるような簡単なことをくり返し言わないといけない場合はよくある。森山さんは高木さんが記事で述べたようなことを言う必要性がないことを説明しないといけない。

また森山さんが例にあげている根来教授の記事と高木さんの記事が内容において格段の違いがあるようには思えない。

研究者よりも分かりにくい文章しか書けないライターってどうなんでしょうか。

_ [ネット] KDE has tea with Stallman

slashdot.org より。写真付き。微笑ましい。


2003-05-05

_ [ネット] テキスト広告の勝利は長続きするか?

Alterboxの記事。

検索エンジン広告は有効だ。なぜなら、検索エンジンは、明確にそこ以外のどこかを見つけるために訪れるウェブサイトだからである。

なるほどねえ。Googleの広告は最近ちょっと目障りになってきた。

Googleの広告が本当に広告として成功するか。つまりGoogleの運転資金を賄うことが出来るほどの利益を広告主に提供することが出来るか。Googleの広告はどれくらい効果的か。

GoogleのEric SchmidtのAlwaysOnによるインタビュー。Yublogの抄訳。以下は、関連する記事。

_ [ネット][Ruby] Matzにっき

がいーん。

_ [ネット] tDiaryのプレビュー機能のバグ?

更新フォームに過去の日付のうち日記が存在するj日付を入力。本文に適当に入力。そしてプレビューを押す。

するとその日付の追加分だけでなく日記全文がプレビューとして表示される。それなのに submit_command が「登録」ではなく「追加」になってしまう。「追加」を押すと日記全文がその日付の日記に新たに追加される。日記の内容がダブってしまう。

更新フォームの上の日付は「編集している日記の日付を表示する」と「[この日付の日記を編集する]ボタンで該当する日付の日記を呼び出す」の二つの機能だけのために存在する。だから上に挙げたようなプレビューとの併用はイレギュラーな使い方ということなのでしょうか。


2003-05-06

_ [Ruby] rdic-0.1.0 がリリース

英辞郎を検索するためのツール。Rubyで書かれている。英単語をマウスで選択しただけで自動的に英辞郎を検索してくれる。 galeon、 junkbuster、と並ぶ Web巡回のための三種の神器のひとつ。

_ [ネット] 高木浩光@茨城県つくば市の日記

驚いた。ネット上の変化が年々早くなっている気がする。「時は加速する!!」

_ [国内][国際] RFID と privacy

RFIDとPrivacy関連を検索して調べてみた。色々ある。CNET News.comの記事。結論として次のように言う。

第一に消費者は例えばレシートなどに記載することによって今買った商品にRFIDが付いていることを知らされるべきだ。次にRFIDはデフォルトでは購入時にレジで無効にされるべきだ。第三にRFIDは商品の中でなく包装部分にできるだけ設置されるべきだ。第四にRFIDは文字どおり目に見えるようにしておくべきだし、簡単に取り外せるようにしておくべきだ。

それをうけての slashdot.org のスレッドRFID Journalという業界誌の編集長の「プライバシー狂がいるからそこんところはちゃんと『安全です』と宣伝に力を入れよう」という主旨の記事

CASPIAN(スーパーマーケットのプライバシーの侵害とナンバリングに反対する消費者の会)の解説。われらの junkbusters の声明

_ [ネット] 日替わり blog 紹介

Big Blog。ロボットがニュースサイトを自動的に巡回してカテゴリー分けして表示している blog。 Data PrivacyDot Com DoomXML & Metadataなど興味深いカテゴリーがある。

_ [ネット] Spectrum Policy Conference

Stanford で行なわれた電波行政に関するカンファレンス。動画が見られる。Lessig ラブな方は要チェキ。


2003-05-07

_ [アニメ] 今日の名言

洋画と同じで吹き替えだと思っている。 本当はアニメの国の人がアニメ語で喋っているのを日本語に吹き替えしているだけ、というスタンス。

副音声ではヌボフフノポワシュッシュティワーン♪とか理解不能な言語で喋っている(ハズ

すばらしい洞察。

_ [ゲーム] DAKINI's BBS

DAKINIさんが復活している。って、べつに知合いじゃないけど。ゲーム開発者で趣味が2ちゃんねるのハード・業界板観察という貴重な人材。ARTIFACTより。

ちなみにハード・業界板は2ちゃんねるで1、2を争う低能な板。ソニー信者と任天堂信者とマイクロソフト信者と各ソフトメーカーの信者たちが毎日罵りあっている不毛の地。かく言う私もROMしているわけだが。一時期スクリプト荒しで機能不全に陥っていた。

去年何本か洋ゲーをプレイしてどれも非常に「ちゃんと」作られているのが印象的だった。チュートリアルが充実していたり、導入部分もユーザーの気持ちを盛り上げるように配慮されていたり。海外で売れているのもよく分かる出来だった。ただしそれらの洋ゲーが僕にとっておもしろいゲームであったかというとそれはまた別の話。

去年一番おもしろかったゲームは「セガサッカースラム」という洋ゲーだった。3、4ヶ月飽きずにずっと遊んでいた。

_ [ネット] 純粋XML批判

YAMLって読みやすいかな。。どっちもどっちという気がします。 Pragmatic Programmersのインタビューなど。後で読む。

_ [ネット] RESTとセキュリティ

Roy T. Fieldingさんの投稿。高橋さんの日記

まだよくわかっていないのでメモだけしておく。 Webサイト開発に関するセキュリティ関連の情報がまとまっているところってどこかにないでしょうか。


2003-05-08

_ [国際][国内] RFID無効化機能

どういうものかZDNetの記事では詳しく書かれていなかったので検索して調べた。EE Times の記事

チップが無効化の命令を受けるとヒューズをとばしたり、チップがメモリーに命令を記憶して通信しないようになったりする。

Auto-ID Center はチップを無効化するコマンドの仕様を提案するが、物理的にチップが無効化されるかどうかはチップメーカーによる。

_ [ネット] 吉松史彰さんからのツッコミ

2003-04-13に書いた僕の吉松さんの記事に対する批判に関して、2003-04-25に吉松さん自身からツッコミがあった。

ツッコミがあったこと自体全く気付いていませんでした。何か返事を書くにしろ書かないにしろ、気が付かないというのは問題です。吉松さんには失礼なことをしてしまった。


2003-05-09

_ [国内] プライバシー

色んなところでの議論がかみ合っていない。プライバシーが洩れることによって何か被害が発生するからプライバシーを保護しなければならないのではない。

プライバシーが侵害されること自体が重大な被害なんです。たとえ他人に隠さないといけないようなやましいことを全くしていない完全無欠の聖人君子のプライバシーが侵害されたとしてもそれは看過できないことと言わなければなりません。

困った時の宮台さん。

すなわち、住居不可侵権概念に由来するプライバシー概念とは、人が「自由」に振る舞えるためには、使用・収益・処分を含めて自分でコントロールできるもののルーム(行為領域)が確保されていなければらない”という発想に基づくものなのだ。

情報管理法制とプライバシー法制の関連。自宅に他人が勝手に入ることはたとえ窃盗をはたらかなくても違法です。それと同様にプライバシーという私的領域に他人が勝手に侵入すること自体を問題にしないといけない。

また、Lessigさんの「CODE」の第11章も参照。

_ [国内] プライバシー、つづき

いかん、話を広げ過ぎて自分でもよくわからなくなってきている。

つまりね、「これこれこういった個人の情報がこんなふうに洩れるとこんなふうに被害が出るからこの個人情報はプライバシーに含まれるということにして守ることにしよう。」「いやそれはプライバシーとして保護すべきようなものではない。」などの議論は活発に行なわれるべき。「プライバシーとは何か。」という議論は全然問題ない。

でもね、いったん「これがプライバシーだ」と決めたならその決めたプライバシーが侵害されたことによって当初想定した被害が発生しなくても、やっぱりプライバシーは守られるべきだ。それが法理というものだろう。

_ [国内] 何がプライバシーか


2003-05-10

_ [ネット] Web日記システムの欠点はtitle要素の扱いだ

title要素はそのページをあらわす。だから日付以外のものをtitle要素に入れようとしたら、1ページに付きひとつのテーマというふうに限定しないといけなくなる。

何かおもしろいページを見つけてそのページにリンクして、何か感想なりを書くというスタイルがWeb日記でもblogの記事でもよくある。そのリンクされるページはそのときネットで話題になっているページであることが多い。

ある話題のページにリンクして何かを書くという行為をネットワーク全体から見てみる。結果は被リンク数の多いページをリンクするページが新たにひとつ増えただけ。ネットワーク全体の構造にとってあんまりおもしろくないノードだ。

日記だとひとつのページで複数の話題を取り上げる。すると、被リンク数の多い複数のページをひとつのページからリンクするというそこに何らかの意味があるような無いようなそんなノードをネットワークに加えることになる。

これは単なる雑音かもしれないけど、同じ日に同じ人があるサイトと別のサイトに同時にリンクして日記で言及したという「知識」には何らかの意味をもたせることが出来るように僕には思える。

blogでは最新のページでだけ複数のエントリーを更新時間順でみることができる。これを日記では永続的に見ることができる。

_ [経済] クルーグマン教授の講座

_ [まんが][アニメ] The Librarian's Guide to Anime and Manga

司書のためのアニメとまんがガイド。WebWord.comより。

_ [ネット] Google to fix blog noise problem

Google が blog 専用の検索サービスを開始するかも。それにともない、メインの検索結果から blog を除外するようになるかも。 互いにリンクしまくる blog が Google の検索結果の上位に来てしまい、ノイズとなっているという指摘があったようだ。

blog が検索結果の上位に来たってそれをノイズと思うかどうかはユーザーによって違う。また blog だけを検索したいというニーズもたしかにある。だから、 blog の PageRank を調整することによって、 blog のノイズ問題に対処するのではなくて、blog 専用の検索サービスを提供することによって問題を解決する。お見事。


2003-05-11

_ [国際] RFID@オーストラリア

ZDNet Australia の記事。オーストラリアの連邦プライバシー審議官(プライバシー法によって設立された第3者機関)の Malcolm Crompton は次のように言う。

一般に、買い物客は買ったものにRFIDタグが付いていることを知らされなければならない。客がONのままにして欲しいと望まない限り、買った時点でRFIDタグはオフにされるべきだ。


2003-05-12

_ [経済] なぜ農奴制は衰退したか

クルーグマンのエッセイ。非常に興味深い。農奴制の衰退は黒死病の流行や貨幣経済の発展が原因として一般には説明されている。しかしそれは違うのではないかという Evsey Domar の論文を紹介している。

土地の供給が限られている条件の下、競争的な労働市場を仮定する。人口が増えつづけたため労働の限界生産物は人が生きるのに最低限の量であるとする。このとき労働市場は競争的なので人を雇うために払う賃金は「人が生きるのに最低限の量」と同じである。

この状況で一体農奴を食わせておく理由があるだろうかいやない。「人が生きるのに最低限の量」を払って労働市場から雇えばいい。このようにして農奴制は衰退した。

話はここで終らない。もし何かの理由で土地の供給が増えたとしよう。このとき農奴制は復活するのではないだろうか。そしてこれこそが18世紀後半の拡張主義のロシアで起こった「再版農奴制」である。

アメリカ大陸への扉が西欧に開かれる(つまり土地の供給が増える)と農奴制はさまざまなかたちで復活した。そのひとつが奴隷制である。

_ [ネット] Googleのマネジメント手法

前に予想した通り梅田blogで取り上げられた。ジョセフって見た。

Googleネタは飽きてきたな。

_ [プライバシー] Toronto Star の記事

カナダの一般紙 Toronto Star の RFID 関連の記事。一般紙でRFIDとプライバシーとの関係が取り上げられているのがポイント。Google News で「Privacy RFID」で検索して見つけた。

_ [ネット] Wikiの別名

Wikiの別名に関する議論をMLではなくWikiの上で行うというのはどうでしょうか(と無責任に提案してみる)。

Wikiの上でどのように議論を行うかという良い例にもなると思うのですが。


2003-05-13

_ [ゲーム] E3の任天堂カンファレンス

日本時間の明日水曜日午前3時半から。ネットで生中継(有料)。

カスタムロボのキャラデザがえらく変わってしまった。

_ [おもしろ] 明日のナ・アラすじ。

おもろい。

_ [ゲーム] ソニー携帯ゲーム機参入

速報。ついに来た。


2003-05-14

_ [ネット] Wikiの約束ごと

Wikiは掲示板と違って新しいページを作ったり、他人の文章を書き換えたり、削除したり、署名を消したりといろいろできるので、使う人達の間である程度の前提を共有しておく必要がある。ローカルルールというやつだ。自分の書いた文章は書き換えられることがあるとか。署名付きなら書き換えられないとか。署名付きでも書き換えるとか。どんなふうにページの名前を付けるかとか。

掲示板の場合だとできることといえば書き込みだけなので、共有すべき前提は割と少ない。全くないとは言わない。例えば2ちゃんねるではふらっと訪れてふらっと書き込んでふらっと去っていくみたいなことができる。WikiWayを読む限りWikiでは想定されていないみたい。一見さんお断り。

共有すべき前提というかローカルルールはWikiごとにちがうだろう。でローカルルールを受け入れることができる人もいればできない人もいる。できない人はそのWikiに出入りしない。それだけのような気がする。

ローカルルール云々はWiki以外にも言えることだけど。

思ったのは世界中でWikiが立ち上がるたびにゼロから「WikiWay云々」の議論が繰り返されてしまうのは効率が悪い。できるなら、Wikiのローカルルールにはこんなんとかあんなんとかそんなんがあるけど、うちのWikiどんなんでいきましょうみたいなことにならないだろうか。

結論としてはみんなWikiWay買って読もう。ということで。WikiWayをわざわざ議論に持ち出さなくても当たり前の知識として共有されている時代が来るかな。

_ [ネット] memo-mlのRFID議論

Wikiにでもまとめようと思って気合いを入れて読み返してみた。やめた。RFIDと無関係に「いかにして相手を追いつめるか」みたいなページを作れそう。

2ちゃんねるのスレの人達はこの議論をリアルタイムで追いかけていたのか。

_ [本] 世界経済の謎

経済論戦は甦るの著者竹森俊平さんの著作。世界で起こった経済事件を経済学の最新の学説とともに解説する。おもしろい。


2003-05-15

_ [経済] 魂を売り渡したか?

グレゴリー・マンキューがブッシュ減税を支持経済板@いちごびびえすより。以下のコメントは皮肉が効いていて面白い。

"I guess your textbook is going to have to be extensively revised, " said Sen. Paul Sarbanes of Maryland, the senior Democrat on the Senate Finance Committee

クルーグマンのコメントが楽しみだ。

_ [経済] またモルガンスタンレーか

黒木のなんでも掲示板のdrakeさんの投稿。フェルドマンの計算

この日記の4月1日分も参照。「通貨切り下げ競争の危険」の日本語訳は消えている。英語版。日本語版のGoogleのキャッシュ


2003-05-16

_ [国内] 大阪から戻った医師が新型肺炎感染の疑い=台湾

マジで?いまから情報収集します。

感染症情報センターのQ&Aが一番わかり易かった。

_ [国内] SARS潜伏期間中に入国、発症か 嵐山、USJなど観光

台湾の医師の観光先と宿泊地。京都新聞。普通に観光してますな、この人。

_ [ネット] Summary of SCO's battle for Linux

Eric Raymond の 反論。SCOのIBMに対する訴状


2003-05-17

_ [ネット] こんにちは

わたしの歌声が上原子さんに届いたようだ。

「なないろの〜 かぜにふかれて〜♪」

_ [ネット] RFIDスレの過去ログ

2ちゃんねるのスレの過去ログを置いておく。

_ [経済] スティグリッツの報告

スティグリッツが4月16日に関税・外国為替等審議会で行ったプレゼンを読み返している。

不連続である証拠はない:適度な量の金融緩和が激しいインフレを導くことはないだろう。

インフレ目標政策を導入してもハイパーインフレにはならない。スティグリッツのお墨付き。

_ [ネット] SARSアンテナ

kosakaさん作成。便利。

_ [国際] ソニータイマーは世界の共通語

になるかも。


2003-05-18

_ [経済] 不良債権処理

以下の記述は岩田規久男「金融法廷」P170〜を参考にしたものです。

不良債権は景気が良くても悪くても、優秀な銀行でもそうでなくてもある程度は発生する。もちろん景気が悪くなれば不良債権は増える。

不良債権の典型的な処理の仕方は以下のようになる。銀行はお金を貸した企業の経営が良いかどうかを観察する。貸し出し先の企業の経営が悪くなってきたらその度合に応じて引当金を積んでいく。「引当金を積む」とは『貸出債権が回収できない場合に備えて、資金を用意しておくこと』である。

引当金は企業会計上の費用となりその分銀行の(会計上の)利益は減る。引当金を銀行が適切に積むようにすれば、危ない貸出先をどのくらい抱えているかを銀行の会計に適切に反映することができる。銀行が赤字決算となれば当然役員社員給与は減額、株主への配当も無しとなる。これにより本来不良債権の処理にあてるべき利益の社外流出を防ぐことができる。この際、引当金の「ある一定額」までは損金に算入され課税対象利益から差し引かれる。

貸し出し先企業がいよいよ本当に危なくなったとする。このとき銀行は貸出債権を「償却(直接償却)」する。「償却」とは『貸出債権を、回収不能額を差し引いて評価しなおすこと』である。このとき引当金を積んでおけばこれを償却のための資金に使うことができる。できなければ銀行は自己資本を償却に資金にあてなければならない。この際、償却は損金に算入され課税対象利益から償却分差し引かれる。引当金を償却に用いた場合は上に述べた分を除いた分が損金に算入され課税対象利益から差し引かれる。

最終的には銀行は不良債権を大幅に割り引いて市場に売却する。この段階でようやく「不良債権の処理」が終る。この際、売却損が出れば損金に算入され課税対象利益から差し引かれる。

_ [経済] 繰り延べ税金資産

さて繰り延べ税金資産である。Nikkei BP Network の記事が詳しい。

銀行はこれまで、不良債権処理のために多額の引き当てを税金を支払ったうえで積んできた。この税金は引き当て対象企業が破綻したり、債権の売却などでバランスシート(貸借対照表)から切り離されたりといった、無税償却が実現した段階で、戻ってくる。正確には、銀行決算が黒字化した時に支払う税金が先払いした税金分だけ軽減される。銀行はこの先払いの税金分を自己資本に算入しているわけだ。

ところが、その額が2002年3月期時点で大手7行だけで7兆円を超え、諸外国と比してあまりにも膨大であることが、見直し議論につながった。これほどまでに繰り延べ税金資産の額が膨らんだのは、将来見込まれる課税所得の5年分の算入が可能であることによる。ちなみに、米国では「課税所得の1年分か、Tier1(中核自己資本)の10%のいずれか低い額」を算入限度としている。

竹中経財・金融相はこれを米国並みの仕組みにしようとしたのだが、公的資金注入を嫌う銀行とデフレの加速を恐れる自民党の激しい抵抗に遭い頓挫。繰り延べ税金資産の見直し自体は来年度以降に持ち越されたというのがこれまでの経緯である。

このような繰り延べ税金資産の見直しを読売新聞は批判している。これだけでは良く分からないので関連記事。以下、読売新聞の社説から引用。

繰り延べ資産の活用が厳格に規制されている米国では、無税償却や銀行の欠損金の繰り越し控除、繰り戻し還付が手厚く認められている。繰り延べ税金資産の問題は、不良債権処理の支援のための税制と一体で論議されるべきものだ。

要するにこういうこと。不良債権を処理して出た売却損は損金に算入され課税対象利益から差し引かれる。しかし、もし不良債権を売却した年に利益が出ていなければ、もともと課税対象利益もないわけで、不良債権を売却しても税負担が軽減されない。これではあんまりなので企業会計一般で損金は5年後までの課税対象利益から差し引くことができる。

そしてこの5年という期間が短い。不良債権を処理しても金融機関の税負担は十分軽減されない。だから不良債権の処理がすすまないのだ。そこんところを改善すべきだと読売新聞は言っている。(ちなみに、日本公認会計士の税制度改正意見書によれば、欠損金の繰越期間はフランス、イタリアが5年。オランダが8年。アメリカが15年。イギリス、ドイツが無期限。)

でも本当にそうだろうか。

_ [経済] 不良債権処理がすすまない理由

最初に説明したように銀行が引当金を適切に積んでいけば不良債権の「処理」はスムーズに行われる。高橋洋一さんの論説を引用する。

(引当金を適切に積んでいけば)会計的な意味での不良債権は各期ごとに解消され、期末には機械的に存在しないはずである。こうした処理をしている以上、不良債権は毎期徐々に処理され摩擦的な問題はあるが、大きな問題にはなりえない。

しかしながら、適切な引当金を「積まない」あるいは不良債権を売却して「最終処理しない」ようなインセンティブを金融機関がもってしまう仕組みが、日本の税制度にはある。上で説明した『引当金の「ある一定額」までは損金に算入され課税対象利益から差し引かれる』という仕組みである。このような仕組みがあると金融機関は「ある一定額」以上引当金を積極的に積もうというインセンティブをもたなくなる。

さらに高橋洋一さんが言うには

(引当金を積む段階で)税務上も損金認定したらどうなるだろうか。税のインセンティブを早々と使い果たしてしまって、最後のモノの処理の段階で「やる気」を失ってしまうだろう。実は、日本では、米国に比べて、カネの処理の段階での税務上損金算入は広く認められている。この点が、日本で、不良債権の最終処理=モノの処理が順調に進まない一因ではないだろうか。

不良債権についてカネの処理の段階(引当金を積む段階)では、特別のインセンティブは必要でなく、法令規に則り淡々と進めなければ、法律違反で処罰されるというペナルティで十分である。

つまり引当金を積む時の『引当金の「ある一定額」までは損金に算入され課税対象利益から差し引かれる』が不良債権の処理を遅らせている一因である。

税制度には問題がある。それが原因で不良債権の処理が遅れている。でも単純に金融機関が払う税金をやすくしたからといって不良債権の処理がすすむわけじゃない。繰り越し控除、繰り戻し還付はこのような枠組の中で議論されるべきだ。読売新聞がそこんところを分かっていっているかは疑問。

もちろん金融機関はもっと税金を払えと言っているんじゃない。たとえ同じ額の税金を払う場合でもいつ払うかで金融機関の振る舞いが変わってしまう。だから金融機関が社会全体から見て望ましい振る舞いをするように税制度を設計しようと言っている。

役員給与、株主への配当は本来不良債権処理にあてられるべきものだ。引当金が適切に積まれるような制度はそれを実現する。金融機関のもつ不良債権は増えた分だけ金融機関の会計に反映されるべきだ。引当金が適切に積まれるような制度はそれを実現する。

_ [経済] インフレ目標政策きぼんぬ

税制度をどう弄ったってデフレ下では金融がうまくいかないのは同じなので、インフレ目標政策が必要なのは言うまでもない。インフレ目標政策FAQ。非常によくまとまっている。

こっちはギャグ。

ケインズ派よ!悲しみを怒りに変えて立てよ、ケインズ派よ!

我ら新たなケインズ経済学の再興を志す者こそ、真実を語る義務を課せられていることを忘れないで欲しいのだ!

長期不況の落とし子たる我らこそ日本経済を救い得るのである!ジーク・ケインズ!!

_ [ネット] bewaad institute@kasumigaseki

自称「霞ヶ関の官僚」の手による「官僚の官僚による非官僚な人々のためのサイト」。おもろい。


2003-05-20

_ [ゲーム] 2003 E3 Special

テクモブースの写真。グッジョブ!!


2003-05-21

_ [ネット] Google、Metadata について語る

Google Weblog記事。 Google の Urs Holzle は Search Engine Day で Metadata に関して意見を述べた。

彼はメタデータはかなり役に立たないと考えている。ユーザーはメタデータを入力しない。セマンティックウェブプロジェクトは失敗するだろうと彼は考えている。そこに利点がない限り世界中のユーザーがいかなる種類の記述的なデータも入力することはないと彼は考えている。

他にもおもしろいことが書かれている。

あと、Rob "Plan 9" Pike has moved on to Google. にはちょっと驚いた。

_ [ネット] The Google Cluster Architecture (PDF)

Google の実装に関する7ページほどの割と詳しめの論文。

_ [ネット] NYTimes と Google

Geoffrey Nunberg が NYTimes で 検索結果の上位にメディアの記事が来ないのはおかしいと記事に書いたら、 Edward Felten に「でもニューヨーク・タイムズって robot.txt でボットを主にアーカイブからはじいてますよね。そりゃ、検索結果にでてこないでしょ。 」とツッコまれた。

_ [国内] 警察が武富士に個人情報を渡す

右翼関係者の個人情報(生年月日や住所、本籍地、所属している団体についてのデータ、家族関係、逮捕歴など)が警察から武富士に渡されていた。武富士から警察関係者に付け届けがなされた。というのが先週のプレイボーイの記事。

寺澤有さんと共同作業を行なった野田敬生さん(元公安調査庁職員)のメルマガ警視庁、武富士に宣戦布告武富士問題、逮捕で口封じ!

共産党の宮本岳志衆議院議員と栗本英雄警察庁刑事局長の個人情報の保護に関する特別委員会での質疑応答

記事の中で内部告発者とされていた中川一博元武富士役員は武富士恐喝の疑いで逮捕された。朝日に記事


2003-05-23

_ [映画] シカゴ

「シカゴ」を見てきた。おもしろかった。

この映画の構成と脚本、ミュージカルシーンと現実との関係というか見せ方を考えた人は凄い。マジ凄い。映画を見ていて特撮に驚くことはよくあるけど、こういった「構成」に驚くことはまずない。「メメント」以来かも。って「メメント」も最近か。

リチャード・ギアの必死ぷりが笑えた。例えばキャサリン・ゼタ・ジョーンズは映画の中盤で「必死に踊る」ことを演じることができていた。リチャード・ギアはただただ一生懸命踊って歌っていた。

来年の新春かくし芸で誰かがこの映画をネタにかくし芸をやりそう。

_ [映画][アニメ] 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』

見てきた。おもしろかった。ネットでの評判があまり良くなかったので見る前は不安だったが、普通におもしろかった。ワラタ。

野原一家は映画のたびに強くなっていくなあ。仕舞いには地上最強一家になるかも。

_ [映画][アニメ] 名探偵コナン 迷宮の十字路

も見た。超脚本。最後には京都タワーが曲がるかと思った。

_ [ネット] OOエンジニアの輪! 川合史朗さんの巻

FF映画はさまざまな人の運命を変えてしまったのだなあ。この映画がなければスクウェアエニックスもたぶんなかったろうし。

ところで「スチームボーイ」は今年の10月に公開だそうな。


2003-05-24

_ [映画][アニメ] 千年女優

のDVDをレンタルビデオ屋で借りて見た。おもしろかった。

高橋尚子なみに千年間走りつづける女優の話。冗談です。

今敏監督の前作「パーフェクトブルー」は映画館で見たんだけど、恐ろしいほどの地雷だった。だから今作「千年女優」は映画館には見に行かなかった。こんなことなら見に行けば良かった。

趣味嗜好が全く同じぼくのクローンが、映画を見たりゲームを先にプレイしたりして、おもしろかったかどうかだけを教えてくれるようなサービスが欲しい。

_ [ネット] Matzにっき祭

スラッシュドット ジャパン からのリファラが合計で3500程度。割と少ないな。スラッシュドット ジャパンにリンクされることで、 slashdotedされることはなさそうだ。


2003-05-25

_ [ネット][国際] 古森義久の書いていたことはやっぱり正当

山形さんの投稿。チョムスキーのポル・ポト虐殺擁護に関して。

_ [映画] スターウォーズ EPII

のDVDをレンタルビデオで借りてみた。感想は特になし。

スターウォーズって過去のシリーズ作品との統一性をだすためにわざと「古くさいSFX」にこだわっている気がするんだけど、本当のところはどうなんだろう。

_ [映画][アニメ] パーフェクトブルーとか映画批評とか

何せ見たのは5年も前の一度きりだから内容はほとんど覚えていない。ただ「期待していたほどの内容ではなかった」ことと「いくら力を入れても傘は人間の腹に刺さらんだろう」とツッコんだ記憶だけは鮮明だった。過去の日記に該当する部分を見つけた。

というわけで「千年女優」を返すついでに「パーフェクトブルー」を借りて改めて見返してみた。

岩男潤子が「女優へ転身しようとしている元アイドル」を演じているというところが監督の言う「メタ」な部分なのか。という冗談はさておき。

マネージャーは松本"ポケモン、ゲットだぜ"梨香だったのか。見返して始めて気づいた。「松本梨香が何を演じてもサトシに聞こえてしまう病」に最近かかっている。治療法はないだろうか。

と「パーフェクトブルー」に関してはお茶を濁しつつ映画批評について。wadさんが以下のように書いている。

(ゲームを買うのに)参考にしたのはPlayStation mk2というサイト。複数名によるレビューが非常に有効に機能しています。書籍と映画でこのような形態のものがうまく機能した例はほとんど知りません。この違いがどこから生じるのか興味深い

「パーフェクトブルー」の批評を検索して読んでみた。映画の批評は難しい。

ゲームのレビューが「バイヤーズガイド」として成功しているのはゲーム人口(世代)がまだまだ狭くて、ゲームに関する多くの知識や経験を共有しているからかもしれない。

■追記。検索してみたら次のような記事を見つけた。

1人は傘のようなもので腹を刺され入院した。

がんばれば雨傘で人を殺すことができるのか?できるようだ。

7日 西尾市の路上で知人の頭を傘で刺して殺害した男を殺人容疑で逮捕

傘こわい。別の事件


2003-05-26

_ [経済] 稲葉振一郎の「地図と磁石」

HotWiredの連載。今回は「ネグリ&ハート『〈帝国〉』をダシに、マルクス主義を総まくりする」とのこと。

以下のような質問に答えてくれるらしい。

マルクス派のひとや労組の人たちと話すと構造改革批判や小泉政権批判はみんな一様に同意する。

だが彼らの話している政策も総供給サイドの改革を視点をかえただけにしかすぎない、と批判するともう大変に怒り出すか、沈黙するかどちらか。

野口旭さんの「ケイザイを斬る!」もよろしく。


2003-05-28

_ [ネット]

Wikiに論争に関するリンク集を作った。鵜飼さんのWikiにも同様のリンク集がある。


2003-05-29

_ [ネット] 海を渡るマララー

TECHSIDEの記事。ZDNNの記事中の

男性器の形の頭部を持つアスキーアートの猫が、日本の怪しげな民族音楽にあわせて動き回る

というのは「ちんこ音頭」のことらしい。言われてみればそうですね。

泣けます。名曲です。「もっとふれふれちんちんを〜♪」

_ [まんが] ある日のツヴァイ

竹本泉著「ある日のツヴァイ」を買った。漫画家はよく猫を飼う。犬だと散歩につれて行かないといけないからかな。

_ [アニメ] ERの製作費は1話当たり13億円

MATRIX Reloadedにみるハリウッドとジャパニメーションのミッシングリンク

void GraphicWizardsLair( void ); //より。いまひとつ何が言いたいのかがよく分からない。おもちゃ屋の宣伝アニメではなく、お金をかけて映像作品としてのアニメを作りたいという話なんだろう。アニメ作品自体をDVDなどで販売して制作費回収するのかなと思ったら、

「カウボーイビバップ」などの作品もあるものの、玩具ではなく作品それ自体を購入できるようになったアニメファンの年齢上昇などによる出現を考慮し、DVDのプリセールを前提とした作品化という点では、なんら論理展開上の変化はない

と肯定的でない。どうやって制作費を回収するのかがよく分からない。『ハリウッドの王道が映像作品在りきで、マーチャンダイズやDVD化がそれに従うというモデル』が本当かどうかは知らないけど、DVDやキャラクターグッズなどの関連商品がなくても、映画は映画館の料金で制作費を回収することが可能なわけで。

僕は完全な消費者にすぎないから制作費をどうやって回収するかなんて心配する必要はない。お金の掛かったアニメが地上波で放送されるなら単純に喜んで見るだけだ。それでも「子ども向け」のアニメを「おもちゃの宣伝」として言外に否定しているように僕には読める。そのような意見に僕は違和感を覚える。

新しいことをやる時にはみんなが夢を見られるような大きなことを言わないといけないということなんだろうか。

エンターテイメントビジネスに子供向けも大人向けもない。同じビジネスだと僕は思う。「マトリックス」も「モンスターズインク」もビジネスとしては同じ論理で動いているはずだ。

ちなみに記事中で言及されていたERの『非常に大きな予算』の実際の金額は $ 13 million!!!これだけの金額を綿密な収支計画なしに作品制作に掛けることはないだろうと思う。

_ [ネット] Esaka Takeru's Memo

HotWiredJapanの編集長の江坂さんのblog。HotWiredJapanが最近リフレ派の総本山になりつつあるのは、江坂さんの功績が大きいようだ。

_ [計算機] 日本語入力プログラムについて考える

IMEに関する文書。興味深い。


2003-05-30

_ [ネット] 他人をあれこれ言う時は

数カ月遅れでJBA方面に腹をたてたり。が好評のようで嬉しくなって、を手直しするためにJBA方面を改めて読んでみて数カ月遅れでJBA方面に腹がたってきた。われながら遅すぎ。

他人に失礼なのはいけない。自分たちのことをどんなふうに表現しようが僕はあまり興味がない。気にも止めない。「ああそう、がんばって下さい」でおわる。ただ自分たち以外の他人に関してあれこれ言う時には相手のことを十分理解することが必要だろうと僕は思う。ここでいう「理解する」というのは「相手の考えに同意する」という意味ではない。

_ [ネット] 反応リンク集

それはそれとして反応リンク集の話。『「リストを眺めて、同じことに関心を持っている仲間が居ることにニヤニヤする」ために言及リンク集というものは存在する』というはたしかに一理ある。でも反応リンク集を Wiki上に置いて誰でも編集可能にしておくことで仲間うちで閉じてしまう傾向をある程度中和できると思う。

でもそもそも反応リンク集の存在が知られていないと Wikiの所有者以外誰も編集しないという哀しいことになるけど。一個人が巡回できるサイトには限界があるので一個人がリンク集を編集する場合、リンク先が限られてしまう危険性がある。tDiaryのリファラ表示機能は話題になっている日記のリンクを逆にたどって普段巡回しないようなサイトも見つけることができるのでリンク集作りには便利。

吊し上げになってしまう危険性もある。でもこれはリンク集があってもなくてもネット上では古来より見られた現象だし。リンク集が吊し上げを加速してしまうかが問題になるのかな。

_ [本] 1809

佐藤亜紀著「1809」、読了。一年ぶりくらいに小説を読んだ。読み終えた時はお腹いっぱいになって、また一年くらいは小説を読まなくても暮らしていけるかもしれない。というくらい充実した読書だった。屋根の上に登って「おれは『1809』を読んだ」と叫びだしたくなるくらい。これがミュージカルなら読み終えた時点で確実に踊りだしていた。

内容はによって「酒、軍隊、酒、貴族、酒、ボナパルト」みたいな感じでした。

佐藤亜紀氏の本人のサイト


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