モデルは、労働組合が産出を阻害しない事を示しているが、雇用を阻害しない事は示していない。そしてそれが元々の議論のポイントだったのだ。十分に高い法的に拘束力のある最低賃金は、雇用主に労働者を解雇させてしまう。ADが垂直だろうが、どうだろうがだ。
コーエン氏はマクロ経済学がわかってないのね。
元のモデルではちゃんと説明されている。恐慌時に賃金を法律で押し上げると、それと同じだけ企業が売る商品の値段が上がる。労働者がもらう賃金は実質では上昇したことにならず、雇用は減らない。要するに「恐慌時の法律による賃金の押し上げ」はマクロ経済にプラスの影響もマイナスの影響も与えない。というのが、クルーグマンのモデルの帰結。
というぐらいの瀬戸際。
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