メーカーがネットで持ち出しなのかどうなのか聞かれて、分からないと答えていたのだけど、本当に知らないのか、知っているけど公にできないのかのどちらなんだろう。応札者が本当にやれるかどうかを知るための、基本的な事柄だと思うのだけど。
まともな議論かそうでないかを簡単に見極める基準はいくつかあるけど、そのうちのひとつに「『国の国際競争力』という単語を使っているかどうか」というものがあります。文章の中に「国の国際競争力」という単語が出てきたなら、それを書いた人は、自分が何を書いているか分かっていないか、あるいは分かっていながら読む人に間違った印象を与えようとしているかのどちらかです。
あれそう言えば……。
http://suchix.kek.jp/ccfuns/Appeal/appeal.pdf
http://www8.cao.go.jp/cstp/output/20091119yushikisha.pdf
ビッグサイエンスに限らず、国の予算獲得の現場では、国際競争力という言葉を使って必要性を煽るのが普通なのかもしれませんが、いやしくも「科学」の予算獲得過程がそんななのかと思うと、ちょっと哀しくなります。
■追記。というか、国際競争力とか言って煽り続けているとそのうち、「海外の研究者と協力することまかりならん」みたいなしっぺ返しが、いつの日か科学者のほうに帰ってきちゃうと思うんだけど。今予算が取れればそれで良いというんだったら、仕分け人を「近視眼的だ」といって笑えませんね。
「法王」の異名を取った日本銀行総裁に、一万田(いちまだ)尚登(ひさと)がいる。
(中略)
法王と呼ばれても一個人の一万田氏とは比較にならぬほど、鳩山内閣がもつ生殺与奪の権限は絶大だろう。そうであればこそ、仕分けの結論は謙虚に、ひたすら謙虚に下されねばなるまい。
日銀総裁を指して一個人ですか。面白いことを言いますね。
みなさん本当に「国際競争力」と言って煽るのがお好きですね。
http://www.gcoe-metabo.keio.ac.jp/news/20091125.html
via http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1259279544
■追記。
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