森山氏の日記。
レジを通過するためのタグ読み取り機を想定しましょう。それが客がいま着ている服そのほかにも反応してしまったら困ると思いませんか?
困らない。商品固有のIDがついているから。バーコードとちがって同じ商品でもひとつひとつに別々の固有のIDが付いているので、店で売られているものかそうでないかの区別が仕入れ時に店のデータベースに登録しておくことによって可能。
というか、客の服のRFIDも読みとれるような仕組みがないと万引き防止に使えない。RFIDを使った万引き防止はアパレル業界などで検討されている仕組みです。
もうひとつ、森山氏の日記から。
RFIDのうち特にパッシブタグは、非接触といっても、それは端子から直接リード/ライトしなくて良い、といった意味であって、ほとんどは密着させないと読むことができません。
これはウソです。佐藤一郎氏の2003年3月14日を参照。
米国ではWal-martなどが評価実験に使っているものですが、少なくても公式ルートでは国内導入第一号だそうです。アメリカ人のエンジニアさんが来られてセッティングしてもらいました。簡単に試した限りでは、Passiveタグなのですが、半径2メートル範囲内の10個以上のタグを認識できます。大きめのアンテナのタグを使えばカタログスペック通り、5メートル範囲内の100個のタグを1秒間にスキャンできるのもいけるかもしれません。ここまで書けば専門の人ならばRFIDシステムの正体がわかると思います。そうです。あの噂のシステムです。研究目的もあるのですが、今回の納品とその評価で国内の規制緩和に役に立てばうれしいです。
および、2003年3月11日。
日立からmu-chipの開発セットが届く。まぁ別のプロジェクトで使っているので特性は結構わかっているのですが、動作確認を兼ねて実験。あたりまえですが、レシバーでRFIDタグを認識できたのですが、名刺大カード型タグの場合は認識距離が20〜30cm、棒状タイプは2〜3cmというところでしょうか。mu-chipはRFID(無線IC)タグでも2.45GHz帯電波を使っているのですが、周波数が高いので電波の回り込みは小さいようで、特に小型のRFIDタグの場合はタグとレシーバの角度や金属系障害物にシビアなようです。
yomoyomoさんの『Wiki Way』ショートエッセイ第8弾。
Yahooの人力ディレクトリに Googleの PageRankが勝ったように、人力で作ったよりも中身が濃いとみんなから認識されるようなリンク集が計算機によってつくり出されるようになるかもしれない。そうなったら、Googleが登場したときと同じように人々のネット上での新しい振舞い方が生まれるのだろう。できるかどうかは分からないけど。Google Newsの発展系?
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