jounoさんより。あの記事はあってるんでしょうか?
僕たちはより良い回答を現在もっているのだから、ルーズベルトとヒトラーのどちらが良かったかを問うのはあまり意味がないと思います。あるいは、どちらが良かったかを問うにはどのような基準で比べるかによります。
ナチスの国家社会主義的な統制経済において失業率が低いのはほとんど定義と同値です。ただし、『他の社会主義的体制と同様に、技術革新に対するインセンティブがほとんどなかった』(P153)ともテミン氏の本に書かれています。
また、ルーズベルトは『労働の組織化を促進』して、結果実質賃金の上昇をもたらしました。その結果失業率は高いままだったのです。
「統制経済による技術革新の低下」と「強い労働組合が原因の高賃金と高い失業率」、まるでありし日の東ヨーロッパと西ヨーロッパの経済問題の原点を見ているようではありませんか。
くり返しになりますが、大恐慌の原因は「金本位制度への固執」です。大恐慌から回復するためには金本位制度からの離脱が必要条件です。まずこの点は強調し過ぎてもし過ぎることはありません。で拡張的な金融政策(リフレーション)と財政政策によって大恐慌を抜け出すことは可能だったでしょう。そうつまりケインズ政策です。驚くべきことに1930年代に『ケインズ的政策が使われなかった』(p143)のです。
記事が引用している論文(PDF)は危うい気がします。専門家の論文を批判する能力を僕は持ち合わせていませんが、所々気になる点があります。
あと毎日新聞の潮田道夫氏は経済に関する理解力が決定的に欠如していると思われるので、注意して読む必要があります。例といちごびびえすでの反論。
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