総務省の言い分も知っておいた方が良いというか知らずに放送政策を批判することはできないはずなので、引用しておきます。
テレビ放送のデジタル化の大きな目的のひとつに、電波の有効活用があります。電波は無限に使えるように思われるかもしれませんが、じつは通信などに使えるのはある一定の周波数のところだけです。そして、日本の現状は、もうこれ以上少しのすきもないほどに過密に使われています。アナログ放送のままでは、もう、チャンネルが足りなくなっているのです。
山間部の多い日本ではどこの家庭でもテレビが見られるように、中継局をたくさん作る必要があります。アナログ放送では周波数が近いと電波が干渉し混信して見えなくなってしまうので、周波数を変えて放送する中継局がたくさん必要になり、周波数をたくさん使ってしまうことになります。その結果、アメリカに比べて約50倍、ヨーロッパで最も過密といわれているイギリスに比べても約2倍も混み合っています。特にUHFの40チャンネル以上では同一チャンネルが500〜600の中継局で使われ、混信を避けることが非常に難しい状況になっています。
デジタル放送では、隣り合った中継局で同じチャンネルを使っても混信の影響を受けにくいので、大幅にチャンネル数を減らすことができます。それにより、UHF帯にデジタル放送専用のチャンネルを確保し、それ以外のチャンネルを開放することができます。今まで、テレビで目いっぱい使っていた電波が、通信など他の用途に使えるようになるというわけです。
以下の図を見れば一目瞭然ですね。
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