マイクロソフトの検索エンジンがオープン。とりあえず羊で検索。
あごアニメで検索。うぐぅ。
ほぁーで検索。ホアアーッ!!ホアーッ!!
悪意あるはてなユーザが本当の住所を登録するインセンティブは存在しない。また住所登録は悪意あるユーザに対する抑止とならない。悪意あるユーザは次のような行動を取ることができる。
偽の住所を登録する。ハガキを送付される150人のうちに選ばれたら、諦めて逃げる。しばらく経ったら、また別の名前と住所で登録する。もし150人のうちに選ばれなかったら、アカウントを削除されるまで はてなで思う存分悪さをする。
150人にハガキが送付されたあとには自分の登録した住所が偽だとバレていないと確信できる。ので、悪意あるユーザにとって住所登録は抑止とならない。ではどうすればいいのだろうか。
問題は偽の住所を登録して、はてなで悪さをしてそのまま逃げる行為に対するペナルティがほとんどないことだ。よって、このような行為に何らかのペナルティを課すようにすればいい。一番に思いつく方法は はてながユーザから保証金を預かることだ。
ユーザが はてなで悪さをしてそのまま逃げた場合にだけ保証金を没収すれば、保証金は悪意あるユーザに対する抑止となる。
この世には等価交換など存在しない。例えば A さんが自分のもっているリンゴと B さんのミカンを交換する場合を考えよう。A さんは自分のリンゴよりもミカンの方に価値があるとおもうから交換を B さんに持ちかける。B さんはミカンよりもリンゴを食べたいと思えば交換に応じる。
要するに人が何かを交換する時は、提供するものより手に入るものの方が価値が大きいと思うから交換する。これは等価交換などではない。人の世には等価交換など存在しない。
あなたが1000円出して CD を買うのは、その CD に1000円以上の価値を見いだしているからだ。また、CD ショップが1000円で CD を売っているのは、CD ショップにとってその CD は1000円以下の価値しかないからだ。
あなたは1000円を出すことで1000円以上の価値を持つ CD を手に入れることができた。その分だけ得をしたということだ。同じく CD ショップは1000円以下の価値しかない CD を売ることでその分だけ得することができた。このように交換が成立する時は、一方が損をしてもう一方が得をするのではなく、両方とも得をする。この得した合計を経済学では余剰という。
交換が成立する時には当事者両方とも得をする。この考え方は単純だけど非常に強力な武器となる。
企業が敵対的買収を防止するためにポイズン・ピルを導入することを日本でも許すべきか議論されている。ポイズン・ピルとは相手企業が買収目的で自社の株を買い占めようとした時に既存株主にあたらしい株式を発行する条項のこと。この条項によって相手企業は買収のためにより多くの資金を必要となってしまう。
実はポイズン・ピルは敵対的買収を100%防ぐことができない。R. Comment と G. Schwert は論文「Poison or Placebo」の中で、ポイズン・ピルを導入した企業とそうでない企業を比べた場合にポイズン・ピルを導入した方が買収される確率が有意に高くなるという実証結果を述べている。これはポイズン・ピルを導入した方が買収されやすいということを直接的には意味しない。ただ買収の危機にある企業があわててポイズン・ピルを導入しても、敵対的買収を100%防ぐことなんてできないということは言える。
(以下に述べるのは僕が思いついただけで経済学の本に書いてあったわけではない。間違っている可能性が高い)
結局、ポイズン・ピルは経済にとって有益なのだろうか。有害なのだろうか。経済学者の間では激しい議論が交わされている。ポイズン・ピルは企業買収を阻害して株主の利益を損なうので禁止すべきだという意見がある。もう一方ではポイズン・ピルは株主と経営者との自由契約であり、法律が私人間の契約を無闇に禁止するのは効率性を損なうという意見がある。どちらももっともらしい。
僕はポイズン・ピルは経済にとって有益ではないけど有害でもないと考える。
ある企業 A が他の企業 B を買収しようとする場合を考える。買収対象の企業 B の価値が株式の時価総額よりも大きいと予測するから、A は B を買収しようとする。A の提示した金額が B の株主が想定している企業 B の価値よりも小さい場合、買収は成立しない。ポイズン・ピルのある無しに関わらず買収は成立しない。
逆に A の提示した金額が B の株主が想定している企業 B の価値よりも大きい場合、買収は必ず成立する。ポイズン・ピルのある無しに関係ない。なぜなら買収が成立する方が A の株主も B の株主も得するからだ。B の株主は自分が得するはずの買収を不成立にするポイズン・ピルなど認めるはずがない。
ではポイズン・ピルはなんのために導入されるのだろうか。答えは簡単。買収金額を吊り上げるためだ。 ポイズン・ピルがある場合 A は企業 B を買収するためにより多くのお金を B の株主に払う必要が出てくる。もちろん A は自分が推定する企業 B の価値よりも多くのお金を払うことはないだろうけど。
さて人の世に等価交換は存在しない。交換がある場合当事者双方が得をする。でもどちらがどれだけ得をするかは交渉によって決まる。そしてどちらがどれだけ得をしようが経済全体にとって影響はない。ポイズン・ピルがある場合は ない時に比べて買収される企業の株主がより得をするだろう。けど、それは単にあっちの財布からこっちの財布にお金が移動しただけで、経済全体にとって影響はない。
ポイズン・ピルは経済にとって有益ではないけど有害でもない。
面白いことをいう人だなー。なんか法律を改正しろとか言い出しそうで恐い。K's Diary @ cocologなどより。
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