書き手がリンクされることを想定していないページにリンクすることに関する議論。
興味深い。
<付記>兜クラブでの会見
武富士がトンデモ会社であることについてはもはや争いがないがトンデモはトンデモなりにいろいろ知恵を絞っている。
その一つが会見場の設定。
外野の筆者がこんなことを言うと反発を受けるだろうが、正直言って、一部を除いておおよその質問内容は緩かった。
なぜかと言えば、経済記者は一連の武富士事件(特に盗聴事件)を詳しくフォローしているわけではないからである。これがもしたとえば、武富士本社や司法記者クラブで、事件のディテールに通じた警視庁担当記者をメインに会見を開いていれば、2時間は吊し上げられていただろう。
武富士はそういう仕組みを分かった上で、兜クラブを選定しているのである。
新聞社内にも縄張りがあるという話。司法記者は経済記者の縄張りを侵さない。その逆もまた然り。
日本のイスラーム研究者たちがあつまって書いた本。イスラームのことが良く分かる。
いくつかの新しい視点が得られた。
イスラームは聖俗の「聖」だけにとどまる「宗教」ではありません。我々は精神的なものと世俗的なものを分け、「宗教」は前者にのみかかわると考えますが、イスラームはこの宗教観にそぐわないのです。
イスラーム世界がよくわかるQ&A100 P12(堀井聡江担当)
イスラームはタウヒード(神の唯一性の信仰)を重要命題としていますが、イスラームの歴史は、神の命令を厳密にふみ行おうとして妥協しない者たちと、さまざまな状況に柔軟に対応して自分たちになじみやすい形の実践を選びとろうとする草の根の信仰者たちとの、二つの極の間の運動として理解する必要があるようです。
(中略)
イスラーム教徒の子に生まれ素朴に家族の慣習や倫理・思考基準をイスラームと思い信じる人々(おそらく多数)と、環境の変化・文化摩擦を経験し新たにあるべきイスラームへの覚醒を求める人々との間の亀裂は、イスラーム復興運動の今後に微妙な影を投げかけるでしょう。
イスラーム世界がよくわかるQ&A100 P15(山岸智子担当)
本屋に行ってイスラーム諸国の現代史に関する本を探してみたけど、ほとんどなくて、そんなもんかと諦めていたけど、ネットで探してみたら結構あった。絶版しているものが多いけど。
例えば、
加賀谷寛著「イラン現代史」(絶版)。イラン革命の少し前までを扱っているらしい。他には宮田律著「イランの歴史」、桜井啓子著「現代イラン」。
イラクの現代史は酒井啓子氏の著作が色々出版されている。
小山茂樹著「シリアとレバノン」(絶版)。
エジプトの現代史に関する日本語で書かれた本はマジで無いかもしれない。
岡倉徹志著「サウジアラビア現代史」。
パレスチナ、トルコ、クルジスタン、アフガニスタン、インドネシア、マレーシアなどは探せばたくさんあるだろう。インドもたくさんあるみたい。パキスタンの現代史に関する本はざっと検索してみたけどなさそう。
アフリカ諸国に関しては小田哲郎他「アフリカ現代史全5巻」という最終兵器が存在する。
アンタイオス歴史図書読書一覧が非常に参考になった。
中東・イスラーム関係文献一覧というものもある。
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