マーク・ピーターセン著「日本人の英語」。高校生のころに読んで感動した覚えがある。今読み返してみてもやっぱりおもしろかった。というか、読んだはずなのに大部分忘れていた。やばい。英語の文法知識もあやふやになっている。やばい。探してみたけどあるはずの高校生のころに使っていた文法書がない。仕方がないから「A Practical English Grammar」を買うことにする。
日本の英文書では"a(an)"の「用法と不使用」を論じるとき「名詞にaがつくかつかないか」あるいは「名詞にaをつけるかつけないか」の問題として取り上げるのが普通である。ところが、これは非現実的で、とても誤解を招く言い方である。ネイティブ・スピーカーにとって、「名詞にaをつける」という表現は無意味である。
英語で話すとき−ものを書くときも、考えるときも−先行して意味的カテゴリーを決めるのは名詞でなく、aの有無である。そのカテゴリーに適切な名詞が選ばれるのはその次である。もし「つける」で表現すれば、「aに名詞をつける」としかいいようがない。「名詞にaをつける」という考え方は、実際には英語の世界には存在しないからである。
「日本人の英語」P11
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