そもそも「どうして Linux が開発可能だったのか。」を経済学者に聞いたって分かるはずが無い(Linuxに限らなくてもいいけど)。それは「人類は空を飛ぶことが可能かどうか。」を経済学者に聞くのと同じようなことだ。
ただし、一度飛行機の発明によって空を飛ぶことが可能だと分かり、飛行機の技術的、経済的な利便性と限界が分かれば、経済学の分析対象になりうる。例えば、航空業界の自由化をすべきかどうかは経済学の分野で非常に議論され、現実の政策に影響を与えた問題のひとつだ。
つまり「どうして Linux が開発可能だったのか。」という問い掛けは筋が悪い。「Linux はオープンソースという開発手法で開発可能である。」という前提とその開発手法の利点と制約の元、開発者、ユーザー、企業、投資家がどのように振舞うかを分析するのが、経済学のするべきことだろう。
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