ルワンダで1994年4月に起きたフツ系ルワンダ人のツチ系ルワンダ人に対するジェノサイドに関する本。虐殺の対象となったツチ系ルワンダ人および虐殺への参加を拒んだフツ系ルワンダ人あわせて死者は80万人。
内戦による犠牲ではない。フツ至上主義者によってツチ系ルワンダ人を根絶やしにするよう計画された虐殺である。実行犯の中には多くの一般のフツ系ルワンダ人が含まれた。
死者たちと殺人者たちとは隣人同士であり、同級生であり、同僚であり、ときには友人同士であり、親類の場合さえあった。死者たちは破局の何週間も前から殺人者たちがおこなう軍事訓練を見ていたし、それがツチ族を殺すための訓練だということも知っていた。それはラジオでも放送されており、新聞でも報じられており、みなおおっぴらに話していた。
(上巻 P18)
ルワンダで1994年のジェノサイド以来はじめての大統領選挙が今年の8月、つまり先月行なわれた。本の中でも登場しているカガメ氏が大統領に選ばれた。
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