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も参照。
読了。おもしろい。脚本家の自己表現などというものは一顧だにされない。常に観客にどういった作品を届けるかという観点から議論されている。示唆に富む言葉があちこちに散りばめられている。例えば、回想シーンの安易な使用を以下のように批判する。
回想は、出来事の流れを止めてしまうという性質を持つ。その上、現在よりも、遠い過去にモチべーションを見いだそうとする。もしモチベーションが本当に遠い過去にあるのなら、なぜ、登場人物はその過去の時点からストーリーをはじめていないのだろうか。つまり、真のモチベーションは現在に存在するべきものなのだ。
映画の脚本をしたり顔で批判したい人は必読。アニメ「メトロポリス」の脚本を担当された方には石の床の上に正座して壁に向かって3日間お経のように声に出して読みつづけて欲しい本である。
ns*より。一応、読んだ。「創発」、「複雑系」はアレ検出語なので安易に使わない方が良いと思った。
論文中ではあまり触れられていないけど、伊藤さんは政治学の知識を参照する必要があると思う。専門家が積み重ねてきたものには参照するだけの価値がある。僕自身の政治学の知識は「デモクラシーの論じ方」を読んだ程度だけど。P31より。
A「それは、きみがデモクラシーというものを、もっぱら決定手続きとして理解しているからにすぎない。僕はむしろ、デモクラシーを発見の過程と見ているわけだ。さまざまな意見がぶつかり合う中で、新しいものが生まれる過程、それがデモクラシーだ。多数派は、少数派による異義申し立てに直面することで、それまでの自信を失い、うろたえ、考えを変えて行くことになる。君のいう「妥協」とは全く異なる。デモクラシーとは闘いだ。」
B「まあ、君がどういう風にデモクラシーを理解しようと勝手だが、僕はそう思わないね。デモクラシーは多数派を解体する過程などではない。それは、多数派をつくり出すものだ。「多数者の専制」は危険だが、だからといって、少数派をやりたい放題にすべきではないだろう。あくまでも、多数決を主軸として考えて行くべきだし、運動の論理よりも、制度化の側面を重視して行かなければ、混乱するばかりだ。」
デモクラシーを制度としてみるか過程としてみるかの根本的な対立。ここら辺に触れていないから、伊藤さんの議論は突飛な印象を与えてしまうのではないだろうか。
話し合うのがデモクラシーか。決める方法がデモクラシーか。伊藤さんの議論には話し合いの部分しか書かれていない。ネットを使って議論するのはいいけど、「どうやって政策を決めて実行に移すの?」という疑問が残る。
前に取り上げたblogの人はマッキンゼーの人。
清水玲子著、「秘密第2巻」を読んだ。まんがの可能性と限界。プロットをもっと凝ったものにすることもできたんだろうけど、敢えてしなかったのか、それともできなかったのか。人格、記憶をモチーフとして扱ってきた清水玲子氏の集大成ともいえる作品。
ところで「輝夜姫」はどうやって終らせるつもりなんだろう。
うーん、曖昧な書き方をしたために荒川さんに誤解されてしまった。
「アレ検出語」は上原子さんが(たぶん)冗談でリストされているものです。扱う上で注意を要する単語集です。ぶっちゃけて言えばトンデモを判別するための用語集です。この言葉自体が非論理的なのではありません。非論理的な文章の中でよく用いられているという意味です。安易にリンクしてしまって誤解を招いたようです。
それと、「政治学の知識を参照する必要がある」の省略された主語は「読み手」ではなくて「伊藤さん」です。
上で書いた文章を曖昧でなくストレートに書くと以下のようになります。
『「創発」、「自己組織化」、「複雑系」、「システム」みたいな危うい土台の上で議論をするのではなくて、政治学みたいなかっちりした土台の上で議論をするべきじゃないのだろうか。というかして下さい。頼みます。ネット上のデモクラシーに関する議論が「複雑系」の方面へ行ってしまうことを僕はとても危惧します。』
『で、デモクラシー云々いうなら制度(選挙制度、議会制度、住民投票 etc)の話を抜きに語ることはできないんじゃないの。もちろん議論することもデモクラシーの一部だけどさ。そして制度の話をしようとするならそれは政治学の範囲だよな。でも僕も政治学はほとんど知らないなあ。適当なことは言えないから、知っている範囲で引用しよう。読んだことのある本は「デモクラシーの論じ方」くらいしかないなあ。』
伊藤さんの論文を批評する意図はありません。が『いやまあ確かにネット上でのblogやWikiや何やかんやがデモクラシーとして成熟する可能性はないこともないだろう。けど、論文の書き方がまずいんじゃないの。議論の向う方向はまずい気がする。』というのが僕の感想です。
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