今更ですが、NHK 『日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第4回 開戦・リーダーたちの迷走』を見ました。短い時間に複雑な日米交渉の経緯を詰め込んだため、無理な出ている感じがします。
細かいところを議論する能力は僕には無いので、一番重要だと思う部分だけ。番組中、日本軍の南部仏印進駐直後の時点において、「中国からの撤退」と「仏印からの撤退」をまとめてひとつの米国からの要求だと紹介しています。しかし、これらは別のもので、仏印からの撤退だけでも、米国側の日本に対する印象は随分変わり、日米交渉が進展する可能性があったようです。大杉一雄『日米開戦への道』を参照。
同書によるとまさにこの
の時期こそが、日米交渉が成功裡に終わるほとんど最後のチャンスであるわけです。が、そこの番組内での扱いがほぼ一瞬ですっとばして終わりというのはどうなの(笑)?いや笑い事では無いですが。
政府首脳にリーダーシップがなかったから戦争を避けることが出来なかったという面もあるでしょう。とはいえ、リーダーシップがないなら、日米交渉は成立せず、さりとて日本からの開戦も決断できず、という膠着状態に陥ることが予想されるところ、現実は真珠湾攻撃に突入していったわけです。日米開戦までの全体のストーリーを「リーダーシップがなかった」という視点だけから描こうとするのは、なかなか無理があったんじゃないかと思います。
以上は、大杉一雄『日米開戦への道』の受け売りです。この本はそのタイトルの通り日米が開戦するまでの交渉の過程を丁寧に追った本です。おすすめです。ただ同じ著者の大杉一雄『日中戦争への道』から合わせて読むことを強くお勧めします。
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これっておかしくね?という、投稿。
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