脳ざらし紀行


2008-11-02

_ 円キャリートレードの原因

これは

  • 将来、100円/$を超えるような円高がもたらす景気の減速を無視するほど日銀は無慈悲ではない。
  • 将来、100円/$あたりのレートで日銀が金融政策を引き締めないといけないような物価水準にはなっていない。

という合理的な予測の元に円キャリートレードは行われていたんじゃないでしょうか。まあ外れちゃいましたが。

名目為替レートというのは所詮はある通貨ペアのそれぞれがどれだけ刷られたかで決まる。その意味では中央銀行の金融政策が名目為替レートを完全に決める。だけど、普通その金融政策自身が自国の経済状態に縛られる。なので名目為替レートを予測するには、ある国の経済状態を予想して、さらにそれに中央銀行がどのように反応するかを予想しないといけない。しかも2ヶ国分。貿易の影響を考慮したいなら世界丸ごと。

しかしながら、これは仮定の話だけど、この世界のどこかに経済がずっと低迷し続けている国があって、その国の中央銀行が、経済が完全に恐慌に突入しない程度の金融緩和で対処し続けているとしたら、通貨ペアの片方は非常に予測しやすいということになる。それは何ちゃらキャリートレードを生むかもしれない。

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