脳ざらし紀行


2007-05-06

_ 学生街の書店の厳しさ

確かに京都は「学生の街」と形容されるし、四条河原町の丸善は京都を代表する書店だったかも知れないけれども。実際には、四条河原町周辺はJR京都駅周辺と並ぶ、京都最大の繁華街のひとつであって、「学生街」と言って普通連想するようなものではないと思います。地図。丸善があった場所は現在では、スーパージャンカラになっています。

どうして四条河原町の丸善が閉店したのかは、まあ良く分かりませんが、京都で書店を営んでいる方は

丸善京都店の戦後の全盛期は、おそらく60年代から70年代にかけてだったのでしょう。たしか70年代半ばごろまでは、朝10時開店の5時閉店で、しかも日曜定休という殿様商売をしてました。洋書は競争相手がほとんどなくてドルもポンドも、換算レートは2倍位を平気でつけてましたし、文具も万年筆の時代でしたからペリカンなどの舶来品がずらっと並んでました。並行輸入も難しく、もちろんネット書店などありませんでしたから、大学関係の外商も儲かっていたでしょう。やたらに多い店員も、お客の相手よりも店員同士のおしゃべりに夢中で、まるで区役所かなんかの役人のような働きぶりだったような記憶があります。近頃は定休日もなく、営業時間も夜9時までになっていますが、そのかわり特色が薄れて、とくにどうということのない中型店(総売場面積500坪強)になりつつあったようです。

三月書房 販売速報(仮題) 080号

5月29日の京都新聞に「塗り替わる京の書店地図」という記事が載ってました。

(中略)

9月閉店の丸善京都河原町店は黒字だったというのが意外でした。記事を引用しておきますと、「同店は黒字店だったが、『全国的な新規出店に備えるスクラップ・アンド・ビルドと財務体質改善の一環』(松嶋徹常務)」とのことです。

これはあくまでも想像ですが、自社ビルだからテナント料が不要とはいえ、もし世間相場で払うと仮定したら赤字になるという程度なのではないでしょうか。そして、今後の見通しもよくなさそうなのならば、高く売れるときに売り飛ばしたのは正解でしょう。

三月書房 販売速報(仮題) 081号

と書かれています。

三月記(仮題)も。京都すごいな

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って書かないといけないのね。てへ。

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