見てきた。割と面白かった。素人の監督が劇場用長編アニメを作ったと聞くと、どうしても『ガラスの艦隊』のような出来を想像してしまうけど、全然そんなことはなかった。原作があってストーリーが単純ということもあるだろうけど、ちゃんと映画として成立していた。単純なストーリーの割に最後まで退屈しなかったのは、脚本も兼任する宮崎吾郎監督の力量なんだと思う。
過去の宮崎駿アニメっぽいシーンが多数出てくるけど、観客はジブリっぽい『ゲド戦記』を見たくてきているわけで、これはこれで良いのでは。劇中の奴隷の描写が宮崎駿の『シュナの旅』そのままだったのはびっくりしたが、クレジットを見ると原案として挙げられていた。
父親を殺してしまったニートな若者が、逃亡中にツンデレな少女と出会って、農作業のよろこびに目覚める話です。
それにしても、全くの素人にちゃんと映画を作らしてしまう宮崎駿の遺伝子はすごいですね。冷凍保存した上で、世界遺産に指定して、後世に残しておくべきなんじゃないかと。
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