こういうのって個人の主観の問題以前に、視聴環境を書かないと意味がない気がします。最近の液晶テレビにはメーカー毎に違う画像処理エンジンが搭載されているので、単にテレビのノイズリダクションのおかげできれいなだけかも知れないし。あと、BSデジタルの場合 雨が降っていたりすると、ブロックノイズが出たりする場合もあるらしいんで。というわけで、晴天の日にテレビのノイズリダクションなどをオフにして見るというのが、一般人が出来るレベルでの地上デジタル放送の品質の正しい評価の仕方だと思います。
それはそうと、BSデジタルのビットレートを故意に落しているという話ですが。TS解析装置を持ち出すみたいなことをしなくてもデジタルレコーダーにTSで録画して、画面表示でビットレートを表示させれば分かるんじゃないでしょうか。当然ビットレートを表示できるレコでないと無意味ですが。
で、手持ちのレコーダーでビットレートを表示させながら再生していて気付いたのですが、デジタル放送の映像レートって可変にする事が可能なんですね。固定しか駄目だと思っていた。
(2) VBR(Variable Bit Rate)化 地上デジタルの狭い伝送帯域を有効に活用するために,映像素材の複雑さによってビットレートをダイナミックに変える仕組み(自律的VBR)を導入した。この仕組みでは,複雑で難しい絵柄のときは指定されたビットレートをすべて使用するが,静止画などの比較的容易な絵柄のときには,これを検知してビットレートを下げる。エンコーダ装置がビットレートを下げた分の帯域をデータ放送などで利用することが可能となる。
(4) データ放送TS のVBR 送出 MPEG-2 エンコーダから送出されるTS レートは,映像素材のシーンによって大きく変動する。多重化装置は,エンコーダ装置のTS レートが最大のときでも破綻しないように設定されるため,レートが小さくなったときに,受信機で破棄される無効なヌルパケットを送出することになる。このむだをなくすために,データ放送サービスのTS を,エンコーダ装置のTS レートの増減に合わせて変動させて送出する。このように,TSレートを変動させることをVBRという。また,前述のように,データ放送サービスは同じ内容の情報を繰り返して送出するため,TSレートが大きくなることは,繰返しの周期が小さくなる,つまり,受信機での表示が早くできることを意味する。
データ放送送出システム(PDF)
レコーダーはPioneerの DVR-DT70。この表示しているビットレートが本当にMPEG2-TSのビットレートかという疑問はあるわけだけど、まあたぶんそうでしょう。一番上は地上デジタル。残りはBSデジタル。番組名は書かなくても分かると思います。ソースによってビットレートが違います。可変レートが可能であることも分かると思います。元のソースに相応のビットレートで送出しているように僕には見えます。BSデジタルの送出ビットレートを意図的に下げるようなことはしてないんじゃないかと思います。素人なんで間違っているかも知れませんが。
■追記。NHKの夜7時からのニュースのビットレートを地上デジタルとBS-hiで比較。BS-hiの方がビットレートが高いことが分かると思います。
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