脳ざらし紀行


2005-05-01

_ [本][言語] 究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例

本の画像ものを書くのに辞書があると便利だけど、同じような国語辞典を何冊も持っていても仕方ない。いや、もの書きのプロなら何冊も持っているだろうけど、普通の人が何冊も持つのはコストパフォーマンスが悪い。

というわけで、国語辞典とは少し違った辞典の紹介。小内一著『逆引き頭引き日本語辞典』。名前だけ見てもどんな辞典か分からないと思うけど、要するに英語でいえば『Oxford Collocations Dictionary for Students of English』のような『コロケーション(連語)辞典』です。連語辞典というのは、例えば「日記」の項を引くと

にっき【日記】

引用する。怠る。収める。書きつける。書く。繰る。したためる。しまう。記す。たどる。種にする。つける。提出する。調える。抜き書きする。遺す。拾い読みする。燃やす。読み返す。読み進む。読む。

などのように、「日記を…」に続くことの出来る動詞が延々と載っているような辞典のこと。日本語の類語辞典は数多くあるけど、連語辞典はこれが初めてなのではないかなあ。非常に面白い。

_ [本] 華胥の幽夢

本の画像小野不由美著『華胥の幽夢』、読了。十二国記シリーズのサイドストーリー的な短篇集。楽俊と陽子が文をやりとりする掌編が良かった。構成がうまい。単にふたりの近況を描写するだけじゃなくて、それに文のやり取りを絡ませることで、より深いものになっている。

ただタイトルなっている「華胥」が安っぽい推理小説仕立てで、ちょっと萎えた。主題なのであろう

責難は成事にあらず

(『人を責め、非難することは、何かを成すことではない』)は非常に良い言葉だと思うけど。

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