脳ざらし紀行


2005-01-29

_ [国際] 1637年のチューリップ

その美しい姿で人々を魅了し1637年のチューリップバブルの原因となったチューリップはどんなだったか。

Special Collections: Tulip Book

_ [国内] 再犯者率に関する反論への反論

再犯者率と再犯率の議論に関して yts さんから反論をもらったのでそれに対して書きたいと思います。残念ながら yts さんの議論は反論になっていません。

yts さんは効用がコストを上回れば犯罪対策(ミーガン法)を実施すべきだと言い、上回るかどうかは再犯率でなく再犯者率に依存すると言います。数式を使って述べると、次の不等式が成り立てば、犯罪対策(ミーガン法)を実施すべきだそうです。この式に再犯率は出てきません。

 p(t) (1 - r) l x(t) - c(X(t)) > 0

c(X(t)) は総費用、p(t) (1 - r) x(t) は犯罪対策による犯罪の減少数、l は犯罪1件当たりの被害です。 X(t) は既犯者数です。この式を変形すると

 \frac{p(t) (1 - r) x(t)}{c(X(t))} > \frac{1}{l}

となります。この式の左辺は rna さんのコストパフォーマンスの定義と同一です。よって、rna さんに対する僕の議論がそのまま当てはまってしまいます。というか、yts さんの上の式の議論は rna さんのそれを犯罪対策の効用を導入するという別の形で繰り返しているだけです。

yts さんはまた犯罪 a と b の再犯者率を比較してどちらにミーガン法を導入すべきか決めるべきだと主張しています。しかし、yts さんは僕と違って犯罪対策による効用を導入したのですから、犯罪 a と b を比較するのは無意味です。犯罪 a に関して上の不等式が成立するなら、それは効用がコストを上回っているわけですから、犯罪 b に関係なくミーガン法を導入するべきだということになります。また犯罪 a と犯罪 b を比較した結果がどうであろうと、犯罪 a に関するコストが効用を上回っているなら、ミーガン法は導入すべきではないということになります。

それに A(t) = B(t) かつ a(t) = b(t) を仮定してしまうと、再犯者率が高い方の犯罪は同時に再犯率の高い犯罪なわけですから、「再犯率は重要ではない」という結論は出てきません。

_ [Ruby] Rubyリファレンスマニュアル

なんかたくさん更新されている。良い。

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