数式の後ろには 「フルストップ(ピリオド)」 や 「コンマ」 が必ず打たれている。
このままでは誤解される可能性があります。もう少し言葉を付け足す必要があると思います。
アカデミックな文章では、数式も文章の一部と解釈してピリオドやコンマが打たれます。だから、数式の後ろにピリオドが来るのは、通常の英文と同じく「文がそこで終わる」ときです。文が続くならピリオドは打ちません。コンマの場合も同様に、通常の英文でコンマを打つのと同じときにコンマを打ちます。
例。
show that
.
Show that
for y ≠ 0.
T.W.Korner著『Exercises for Fourier Analysis』より。一つめの例では、数式の後ろで文が終わるので数式のうしろにピリオドが来ています。二つめの例では、2行目の数式の後にピリオドもコンマも来ません。
「約物」とは文字と数字以外の記号のこと。「」『』〈〉・;:…‥など。
『理科系の作文技術』では約物の使い方にも詳しく触れている。木下氏の説明では、
となる。
気になったのは、ネット上で文章を書く時に、HTMLでの記述と約物での記述とをどのように折りあいを付けるかということ。約物は文章のある種の構造を表すもので、それはHTMLも同じだ。ふたつのやり方で同時に文章に構造を入れてしまうのは賢いやり方ではない。約物・HTMLのどちらかに統一すべきだろうか。HTMLを捨て去るのはネット上では無理なので、約物による文章構造の表現を控えた方が良いのだろうか。
と考えて、HTMLの仕様書を読み返して、上の約物に対応するようなHTMLの要素が存在するか探してみた。HTMLの仕様書は難しいなって思った。
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