溝口敦著「食肉の帝王」、読了。食肉業界大手ハンナングループを築き上げた浅田満氏に関するノンフィクション。同和利権を利用してのし上がっていく様や、政界、暴力団、芸能界、そしてスポーツ界とのつながりを描いている。講談社ノンフィクション賞授賞。
感想。僕が期待していたものではなかった。そもそも内容が薄い。文字数が少ない。堀下げが浅い。同和利権に関してもさらっと触れるだけだ。
魚住昭著「渡辺恒雄 メディアと権力」のような読みものとしての面白さもなかった。
本書で触れられている個別の件に関しては、限りなく黒に近い灰色は、黒ではなくて白だと言うほかない。
スティーン・クルーグ著「ウェブユーザビリティの法則」、読了。とても参考になる。商業サイトをデザインすることなんてないだろけど、それでも本書から学ぶべき点は多い。
たださんも書いているとおり、本自体のユーザビリティも高い。
ただし、原書ではタイトルは「Don't Make Me Think!」なのに、邦訳では「ウェブユーザビリティの法則」と全く平凡な類書と区別のつかないタイトルになっている。本屋で探すのに苦労した。本屋の棚に並んだときのユーザビリティが低いのが本書の唯一の欠点。
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