特許を独占的に用いる企業に独禁法を適用することが、特許保持企業より非効率的な企業の参入を許してしまい、必ずしも短期的に社会効用を増加させないという Gilbert-Shapiroの論文。長期的にも特許への独占禁止法の適用は企業のインセンティブを下げるのでイノベーションを阻害すると指摘している。
Shapiroは「ネットワーク経済の法則」の著者のうちの一人。
Shapiroのサイトには特許と独占禁止法関連の論文が色々ある。とりあえず全部読むつもり。
「特許のやぶ」に対して企業はクロスライセンスやパテントプールである程度は対応できるというShapiroの論文。ただし、ここでも独禁法との兼ね合いが問題になる。今読んでいる。
この論文はLessigの「コモンズ」の11章で引用されている。
オープンソースのライセンスはどのように選択されるかというLerner-Tiroleの論文。開発者向けのオープンソースにはLGPLやBSDライセンスなどの制限的でないもの、ユーザー向けのものはGPLなどの制限的なものが選択されるという結論を簡単なモデルから得ている。sourceforgeに登録されているすべてのプロジェクトから統計をとって結論とある程度合致することを示している。
八田さんが山形浩生勝手に広報部:部室で紹介されていたもの。
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