レンタルビデオ屋で「ギリーは首ったけ」を借りて見た。悪くない。「メリーに首ったけ」より質はかなり劣るけど、それでも悪くない。ちゃんと落ちてるし。
気がつくとレンタルビデオ屋のDVDレンタルの品ぞろえが充実してきていたので、最近色々借りて見ている。
リチャード・ストールマン著「フリーソフトウェアと自由な社会」を読んでいる。この第16章でストールマン氏はソフトウェア特許の危険性について書いている。さらに、ストールマン氏は 1990年のThink誌のIBMに関する記事を引用して次のように言っている。
(記事によれば)IBMは、9000件の米国特許(現在はもっと大きな数字になっているはずです)から、2種類の利益を引き出していると言います。1つはロイヤリティ収入、もう1つは「他者の特許へのアクセス」です。IBMによれば、第2の利益の方が桁違いに大きいということです。つまり、他者が特許をもっているアイディアをIBMでも使えるようになる利益は、IBMが特許の実試験を販売して得る直接的な利益の10倍だったということです。
これはどういう意味でしょうか。IBMが「他者の特許へのアクセス」から得ている利益とは何なのか。それは、基本的に、特許制度が引き起こす障害に巻き込まれないという利益です。(中略)IBMにとって、特許制度の害は、利益の10倍だったはずなのです。
つまり大企業がせっせと特許を申請しているのはロイヤリティが欲しいからではない。逆に他の企業の特許を使用できるようになるため、つまりクロスライセンスを結ぶために必要だから特許をせっせと申請しているんだ。これっておかしくない?、という話。
これとまったく同じ議論をたかはしさんが日記でゲーム産業に関してされていたので驚いた。たかはしさんはストールマンの議論を知っていてこれを書かれたんだろうか。
特許から得られる利益はロイヤリティ以外に排他的独占使用権もあるわけだから上の議論はもう少し煮つめる必要がある。それでも興味深い。
レッシグ氏が喜んで飛びつきそうなネタだけど、「コモンズ」にはこれと同様の議論は見当たらない。ひょっとしたら見落としているだけかも。
InformationWeekの記事。 Googleに話題をさらわれて影が薄くなった気がする Amazon.com のベソスCEO。小売り業界のビジネスショウで以下の5つは神話であり間違っているという講演を行った。
くりかえすけど、これらはすべて間違いだとベソス氏は言っている。
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