Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Fixnumクラス

class Fixnum

クラスの継承リスト: Fixnum < Integer < Numeric < Comparable < Object < Kernel < BasicObject

Abstract

Bignum 同様、整数のクラスです。 演算の結果が Fixnum の範囲を越えた時には 自動的に Bignum に拡張されます。

マシンのポインタのサイズに収まる長さの固定長整数で、 ほとんどのマシンでは 31 ビット幅です。

破壊的な変更

Ruby の Fixnum クラスは immutable です。 つまり、オブジェクト自体を破壊的に変更することはできません。 Bignum も同様です。

例:

p 100000.class             # => Fixnum
p 100000 * 100000          # => 100000000
p (100000 * 100000).class  # => Bignum

インスタンスメソッド

self ** other [redefined by rational]
rpower(other) [redefined by rational]

Returns a Rational number if the result is in fact rational (i.e. other < 0).

self / other [redefined by mathn]

Fixnum#quo と同じ働きをします(有理数または整数を返します)。

id2name -> String | nil

オブジェクトの整数値 self を、ある Symbol オブジェクトに対応する整数値とみなした上で、 そのシンボルを示す文字列を返します。 整数に対応するシンボルは必ずしも存在せず、その場合は nil を返します。

Symbol#to_i の逆変換のようですが、 返すのはシンボルではなく文字列です。

[RETURN]
オブジェクト名を示す文字列か nil

例:

:foo.to_i      #=> 14585
14585.id2name  #=> "foo"
1.id2name      #=> nil

Fixnum#to_sym で得たシンボルに対して Symbol#to_s で文字列にしたものとおおかた一致しますが、 nil のときの挙動が異なります。

例:

1.id2name     #=> nil
1.to_sym.to_s #=> ""
quo(other) [redefined by rational]

If Rational is defined, returns a Rational number instead of a Fixnum.

to_sym -> Symbol | nil

オブジェクトの整数値 self に対応する Symbol オブジェク トを返します。整数に対応するシンボルが存在しない時には nil を返します。

Symbol#to_i の逆変換ととらえることができます。

[RETURN]
シンボルか nil

例:

:foo.to_i     #=> 14585
14585.to_sym  #=> :foo
1.to_sym      #=> nil

追加されるメソッド

power!(other) [added by rational]

Methods

Classes