Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Exceptionクラス
class Exception
クラスの継承リスト: Exception < Object < Kernel < BasicObject
Abstract
全ての例外の祖先のクラスです。
特異メソッド
new(error_message = nil)
exception(error_message = nil)
-
例外オブジェクトを生成して返します。
- [PARAM] error_message:
- エラーメッセージを表す文字列を指定します。このメッセージは 属性 Exception#message の値になり、デフォルトの例外ハンドラで表示されます。
インスタンスメソッド
self == other -> bool
-
自身と指定された other のクラスが同じであり、message と backtrace が == メソッドで比較して 等しい場合に true を返します。そうでない場合に false を返します。
- [PARAM] other:
- 自身と比較したいオブジェクトを指定します。
backtrace -> [String]
-
バックトレース情報を返します。デフォルトでは
- "#{sourcefile}:#{sourceline}:in `#{method}'" (メソッド内の場合)
- "#{sourcefile}:#{sourceline}" (トップレベルの場合)
という形式の String の配列です。
def methd raise end begin methd rescue => e p e.backtrace end #=> ["filename.rb:2:in `methd'", "filename.rb:6"]
exception -> self
exception(error_message) -> Exception
-
引数を指定しない場合は self を返します。引数を指定した場合 自身のコピー を生成し Exception#message 属性を error_message にして返します。
Kernel.#raise は、実質的に、例外オブジェクトの exception メソッドの呼び出しです。
- [PARAM] error_message:
- エラーメッセージを表す文字列を指定します。
begin ... # 何か処理 rescue => e raise e.exception("an error occurs during hogehoge process") # 詳しいエラーメッセージ end
message -> String
to_s -> String
-
エラーメッセージをあらわす文字列を返します。
begin 1 + nil rescue => e p e.message #=> "nil can't be coerced into Fixnum" end
set_backtrace(errinfo) -> nil | String | [String]
-
バックトレース情報に errinfo を設定し、設定されたバックトレース 情報を返します。