Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > loggerライブラリ > Logger::Applicationクラス
class Logger::Application
クラスの継承リスト: Logger::Application < Logger::Severity < Object < Kernel < BasicObject
Abstract
ユーザ定義のアプリケーションにログ機能を簡単に追加することができます。
使用方法
- このクラスのサブクラスとしてユーザ定義のアプリケーションのクラスを定義します。
- ユーザ定義のクラスでメイン処理を行う run メソッドを定義します。
- そのクラスをインスタンス化して start メソッドを呼び出します。
例:
class FooApp < Application def initialize(foo_app, application_specific, arguments) super('FooApp') # Name of the application. end def run ... log(WARN, 'warning', 'my_method1') ... @log.error('my_method2') { 'Error!' } ... end end status = FooApp.new(....).start
特異メソッド
new(appname = nil) -> Logger::Application
-
このクラスを初期化します。
- [PARAM] appname:
- アプリケーション名を指定します。
インスタンスメソッド
appname -> String
-
アプリケーション名を取得します。
level=(level)
-
ログの重要度をセットします。
- [PARAM] level:
- ログの重要度。
[SEE_ALSO] Logger::Severity
log(severity, message = nil) -> true
log(severity, message = nil) { ... } -> true
-
メッセージをログに記録します。
ブロックを与えた場合はブロックを評価した返り値をメッセージとしてログに記録します。
- [PARAM] severity:
- 重要度。Logger::Severity クラスで定義されている定数を指定します。 この値がレシーバーに設定されているレベルよりも低い場合、 メッセージは記録されません。
- [PARAM] message:
- ログに出力するメッセージを文字列か例外オブジェクトを指定します。 省略すると nil が用いられます。
[SEE_ALSO] Logger#add
log=(logdev)
-
ログの出力先をセットします。
- [PARAM] logdev:
- ログファイル名か IO オブジェクトを指定します。
set_log(logdev, shift_age = 0, shift_size = 1024000) -> Integer
-
内部で使用する Logger のオブジェクトを初期化します。
- [PARAM] logdev:
- ログを書き込むファイル名か、 IO オブジェクト(STDOUT, STDERR など)を指定します。
- [PARAM] shift_age:
- ログファイルを保持する数か、ログファイルを切り替える頻度を指定します。 頻度には daily, weekly, monthly を文字列で指定することができます。 省略すると、ログの保存先を切り替えません。
- [PARAM] shift_size:
- shift_age を整数で指定した場合のみ有効です。 このサイズでログファイルを切り替えます。
- [RETURN]
- ログの重要度を返します。
start -> ()
-
アプリケーションをスタートさせます。
- [RETURN]
- run メソッドの返値を返します。
- [EXCEPTION] RuntimeError:
- サブクラスで run メソッドを定義していない場合に発生します。