Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > threadライブラリ > Queueクラス
class Queue
クラスの継承リスト: Queue < Object < Kernel < BasicObject
Abstract
Queueはスレッド間のFIFO(first in first out)の通信路です。ス レッドが空のqueueを読み出そうとすると停止します。queueになんら かの情報が書き込まれると実行は再開されます。
最大サイズが指定できるQueueのサブクラスSizedQueueも提供されています。
例
require 'thread' q = Queue.new th1 = Thread.start do while resource = q.pop puts resource end end [:resource1, :resource2, :resource3, nil].each{|r| q.push(r) } th1.join
実行すると以下のように出力します。
$ ruby que.rb resource1 resource2 resource3
特異メソッド
new
-
新しいqueueオブジェクトを生成します。
インスタンスメソッド
push(value)
self << value
enq(value)
-
queue の値を追加します。待っているスレッドがいれば実行を再開 させます。返り値は不定です。
clear
-
queue を空にします。返り値は不定です。
pop(non_block = false)
shift(non_block = false)
deq(non_block = false)
-
queueからひとつ値を取り出します。queueが空の時、呼出元のスレッ ドは停止します。non_block に true を与えると、 queueが空の時に例外 ThreadError が発生します。
empty?
-
queueが空の時、真を返します。
length
size
-
queueの長さを返します。
num_waiting
-
queue を待っているスレッドの数を返します。