Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class String > to_i

instance method String#to_i

to_i(base = 10) -> Integer

文字列を 10 進数表現された整数であると解釈して、整数に変換します。

p " 10".to_i    # => 10
p "+10".to_i    # => 10
p "-10".to_i    # => -10

p "010".to_i    # => 10
p "-010".to_i   # => -10

整数とみなせない文字があればそこまでを変換対象とします。 変換対象が空文字列であれば 0 を返します。

p "0x11".to_i   # => 0
p "".to_i       # => 0

基数を指定することでデフォルトの 10 進以外に 2 〜 36 進数表現へ変換できます。 それぞれ Ruby の整数リテラルで使用可能なプリフィクスは無視されます。 また、base に 0 を指定するとプリフィクスから基数を判断します。 認識できるプリフィクスは、 0b (2 進数)、0 (8 進数)、0o (8 進数)、0d (10 進数)、0x (16 進数) です。

0, 2 〜 36 以外の引数を指定した場合は 例外 ArgumentError が発生します。

p "01".to_i(2)    # => 1
p "0b1".to_i(2)   # => 1

p "07".to_i(8)    # => 7
p "0o7".to_i(8)   # => 7

p "1f".to_i(16)   # => 31
p "0x1f".to_i(16) # => 31

p "0b10".to_i(0)  # => 2
p "0o10".to_i(0)  # => 8
p "010".to_i(0)   # => 8
p "0d10".to_i(0)  # => 10
p "0x10".to_i(0)  # => 16
[PARAM] base:
進数を指定する整数。0 か、2〜36 の整数。
[RETURN]
整数

このメソッドの逆に数値を文字列に変換するには、 Kernel.#sprintf, String#%, Integer#to_s を使用します。

String#hex, String#oct, String#to_f, Kernel.#Integer, Kernel.#Float も参照してください。