Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > webrick/logライブラリ > WEBrick::BasicLogクラス

class WEBrick::BasicLog

クラスの継承リスト: WEBrick::BasicLog < Object < Kernel < BasicObject

Abstract

ログを取る機能を提供するクラスです。

特異メソッド

new(log_file = nil, level = WEBrick::BasicLog::INFO) -> WEBrick::BasicLog

WEBrick::BasicLog オブジェクトを生成して返します。

[PARAM] log_file:
ログを記録する先のオブジェクトを指定します。メソッド << が定義されている必要があります。 通常は String オブジェクトか IO オブジェクトです。nil を指定した場合、標準エラー出力にログを出力します。
[PARAM] level:
ログレベルを定数で指定します。 このログレベルと同じかより重要なレベルのデータのみを記録します。 ログレベルは重要度の順に FATAL, ERROR, WARN, INFO, DEBUG の5段階があります。 FATAL の重要度が一番高く DEBUG が一番低いです。
require 'webrick'
logger = WEBrick::BasicLog.new('testfile', WEBrick::BasicLog::FATAL)

インスタンスメソッド

self << obj -> ()

指定された obj を to_s メソッドで文字列に変換してから、 ログレベル INFO でログに記録します。

[PARAM] obj:
記録したいオブジェクトを指定します。文字列でない場合は to_s メソッドで文字列に変換します。
require 'webrick'
logger = WEBrick::BasicLog.new()
logger << 'hoge'
close -> ()

自身を閉じます。ログを取ることができなくなります。

debug(msg) -> ()

ログレベル DEBUG で文字列 msg をログに記録します。 自身の level が DEBUG より重要度が高い場合には記録しません。

行頭に level を表す文字列が追加されます。 msg の終端が "\n" でない場合には "\n" を追加します。

[PARAM] msg:
記録したい文字列を指定します。文字列でない場合は to_s メソッドで文字列に変換します。
debug? -> bool

自身のログレベルが DEBUG 以上の時に true を返します。 そうでない場合に false を返します。

error(msg) -> ()

ログレベル ERROR で文字列 msg をログに記録します。 自身の level が ERROR より重要度が高い場合には記録しません。

行頭に level を表す文字列が追加されます。 msg の終端が "\n" でない場合には "\n" を追加します。

[PARAM] msg:
記録したい文字列を指定します。文字列でない場合は to_s メソッドで文字列に変換します。
error? -> bool

自身のログレベルが ERROR 以上の時に true を返します。 そうでない場合に false を返します。

fatal(msg) -> ()

ログレベル FATAL で文字列 msg をログに記録します。

行頭に level を表す文字列が追加されます。 msg の終端が "\n" でない場合には "\n" を追加します。

[PARAM] msg:
記録したい文字列を指定します。文字列でない場合は to_s メソッドで文字列に変換します。
require 'webrick'
loger = WEBrick::BasicLog.new()
loger.fatal('out of money')       #=> FATAL out of money   (標準エラー出力に出力)
fatal? -> bool

自身のログレベルが FATAL 以上の時に true を返します。 そうでない場合に false を返します。

info(msg) -> ()

ログレベル INFO で文字列 msg をログに記録します。 自身の level が INFO より重要度が高い場合には記録しません。

行頭に level を表す文字列が追加されます。 msg の終端が "\n" でない場合には "\n" を追加します。

[PARAM] msg:
記録したい文字列を指定します。文字列でない場合は to_s メソッドで文字列に変換します。
info? -> bool

自身のログレベルが INFO 以上の時に true を返します。 そうでない場合に false を返します。

level -> Integer
level=(lv)

自身のログレベルを表すアクセサです。

[PARAM] lv:
ログレベルを定数で指定します。
log(level, msg) -> ()

指定された msg を指定されたログレベル level でログに記録します。

[PARAM] level:
記録したい msg のレベルを FATAL, ERROR, WARN, INFO, DEBUG のいずれかの定数で指定します。
[PARAM] msg:
記録したい文字列を指定します。
warn(msg) -> ()

ログレベル WARN で文字列 msg をログに記録します。 自身の level が WARN より重要度が高い場合には記録しません。

行頭に level を表す文字列が追加されます。 msg の終端が "\n" でない場合には "\n" を追加します。

[PARAM] msg:
記録したい文字列を指定します。文字列でない場合は to_s メソッドで文字列に変換します。
warn? -> bool

自身のログレベルが WARN 以上の時に true を返します。 そうでない場合に false を返します。

定数

DEBUG

ログレベルを表す定数です。重要度は5番です。

ERROR

ログレベルを表す定数です。重要度は2番です。

FATAL

ログレベルを表す定数です。重要度は1番です。

INFO

ログレベルを表す定数です。重要度は4番です。

WARN

ログレベルを表す定数です。重要度は3番です。

Methods

Classes