Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > net/telnetライブラリ > Net::Telnetクラス
class Net::Telnet
クラスの継承リスト: Net::Telnet < SimpleDelegator < Delegator < Delegator::MethodDelegation < Object < Kernel < BasicObject
Abstract
使用例
require 'net/telnet' # リモートホスト foobar に接続 telnet = Net::Telnet.new("Host" => "foobar") {|c| print c} # ログイン telnet.login("your name", "your password") {|c| print c} # ログイン後、プロンプトが出るまで待ち合わせる telnet.cmd("ls") {|c| print c} # コマンド実行後、プロンプトが出るまで待ち合わせる # 少し複雑な例 telnet.cmd("sleep 5 && echo foobar &") {|c| print c} STDOUT.flush # <- これがないとここまで処理が来てることがわかりにくい # 前のコマンドの出力を待ち合わせる telnet.waitfor(/foobar\Z/) {|c| print c} # ログインセッションの終了 telnet.cmd("exit") {|c| print c} telnet.close
Net::Telnet のインスタンスは、ソケットのメソッドをdelegateします(例え ば、セッションが終わった後は close を実行した方が良いでしょう)。
特異メソッド
new(opts)
-
Telnet オブジェクトを生成します。このときリモートホストへの接続も行いま す。opts には Telnet オブジェクトに設定する以下のオプションをハッ シュで指定します。オプションは省略時にはそれぞれ右に示すデフォルト値が 適用されます。
"Host" => "localhost" "Port" => 23 "Prompt" => /[$%#>] \z/n "Timeout" => 10 # 接続待ちタイムアウト値(sec) "Waittime" => 0 # Prompt を待ち合わせる時間。この値を nil にしてはいけません "Binmode" => false "Telnetmode" => true "Output_log" => nil # 出力ファイル名 "Dump_log" => nil # 出力ファイル名 "Proxy" => nil # Net::Telnet または IO のオブジェクトを指定する
生成されたインスタンスは TCPSocket あるいは "Proxy" で指定したオ ブジェクトが持つメソッドを受け付けます(SimpleDelegatorにより delegateされる).
"Timeout" で指定した時間までに接続できない場合 TimeoutError 例外 が発生します。
"Waittime" は [[unknown:"net/telnet"/Net::Telnet#waitfor]] メソッドの "Waittime" のデフォ ルト値になります。waitfor メソッドのプロンプト待ち合わせの処理は、リモー トホストからの出力が "Prompt" で指定した正規表現にマッチしてから "Waittime" 秒待っても出力がないかどうかで判断されます。 waitfor メソッドは [[unknown:"net/telnet"/Net::Telnet#cmd]] や [[unknown:"net/telnet"/Net::Telnet#login]] の内部でも使用されています。
ブロックを指定した場合、接続前に
"Trying #{ホスト名} ...\n"
接続後に
"Connected to #{ホスト名}.\n"
という文字列を引数にそれぞれブロックを実行します。
インスタンスメソッド
binmode
binmode(bool)
binmode=(bool)
-
...
cmd(string)
cmd("String" => string, "Match" => match, "Timeout" => timeout)
-
string を改行付きでリモートホストに送り、次のプロンプト match が出力されるまで待ちます。
match のデフォルト値は new で指定した "Prompt" の値です。 timeout のデフォルト値は new で指定した "Timeout" の値です。
ブロックを指定した場合、出力文字列を引数にブロックを逐次実行します。
login(user[, password])
login("Name" => user, "Password" => password)
-
ユーザ名 user, パスワード password でログインします。 リモートホストが以下のプロンプトでユーザ名、パスワードの入力を要求する ことを期待しています。
xxxlogin: Password:
これに適合しない場合は、自分で例えば以下のようにログインを行う必要があ ります。
# ログイン時にいきなりパスワードの問い合わせが来る場合 telnet = Net::Telnet.new("Host"=>"localhost") {|c| print c} telnet.waitfor(/Password[: ]*\z/n) {|c| print c} telnet.cmd("your password")
ブロックを指定した場合、出力文字列を引数にブロックを逐次実行します。
preprocess(string)
print(string)
puts(string)
-
string を改行を付けてリモートホストに送ります。
sock
-
リモートホストに接続している IO オブジェクトを返します。
telnetmode
telnetmode(bool)
telnetmode=(bool)
-
...
waitfor(match)
waitfor("Match" => match, "Timeout" => timeout, "Waittime" => waittime)
-
正規表現 match で指定した文字列が出力されるまで待ち合わせます。 match の代わりに "String" をキーに文字列を指定した場合、 リモートホストからの出力にその文字列が現れるまで待ち合わせます。
timeout 待っても何も出力がなければ TimeoutError 例外が発生 します.
timeout, waittime のデフォルト値は new で指定した "Timeout", "Waittime" の値です。
ブロックを指定した場合、出力文字列を引数にブロックを逐次実行します。
write(string)
定数
IAC
DONT
DO
WONT
WILL
SB
GA
EL
EC
AYT
AO
IP
BREAK
DM
NOP
SE
EOR
ABORT
SUSP
EOF
SYNCH
OPT_BINARY
OPT_ECHO
OPT_RCP
OPT_SGA
OPT_NAMS
OPT_STATUS
OPT_TM
OPT_RCTE
OPT_NAOL
OPT_NAOP
OPT_NAOCRD
OPT_NAOHTS
OPT_NAOHTD
OPT_NAOFFD
OPT_NAOVTS
OPT_NAOVTD
OPT_NAOLFD
OPT_XASCII
OPT_LOGOUT
OPT_BM
OPT_DET
OPT_SUPDUP
OPT_SUPDUPOUTPUT
OPT_SNDLOC
OPT_TTYPE
OPT_EOR
OPT_TUID
OPT_OUTMRK
OPT_TTYLOC
OPT_3270REGIME
OPT_X3PAD
OPT_NAWS
OPT_TSPEED
OPT_LFLOW
OPT_LINEMODE
OPT_XDISPLOC
OPT_OLD_ENVIRON
OPT_AUTHENTICATION
OPT_ENCRYPT
OPT_NEW_ENVIRON
OPT_EXOPL
NULL
CR
LF
EOL
REVISION