Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > rbconfigライブラリ > Configモジュール
module Config
クラスの継承リスト: Config
Abstract
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Ruby インタプリタ作成時に設定された情報を格納したライブラリです。 Config モジュールを定義します。
RbConfig モジュールを Config と同じものとして定義します。
特異メソッド
expand(val)
定数
CONFIG
-
設定値を格納したハッシュです。以下のキーと値を持ちます。
- srcdir
-
Ruby をコンパイルしたソースディレクトリ
- prefix
-
Ruby のインストール先の基準ディレクトリ
- ruby_install_name
- RUBY_INSTALL_NAME
-
ruby インタプリタのファイル名
- EXEEXT
-
実行ファイルの拡張子
- SHELL
-
シェルのパス名
- CFLAGS
-
C コンパイラのオプション
- CPPFLAGS
-
C プリプロセッサのオプション
- CXXFLAGS
-
C++ コンパイラのオプション
- FFLAGS
-
Fortran コンパイラのオプション
- LDFLAGS
-
リンカオプション
- LIBS
-
ライブラリ
- exec_prefix
-
アーキテクチャ依存の実行ファイルのインストール先ディレクトリ
- bindir
-
実行ファイルのインストール先ディレクトリ
- sbindir
-
管理者用実行ファイルのインストール先ディレクトリ
- libexecdir
-
他のプログラムから実行される実行ファイルのインストール先ディレクトリ
- datadir
-
アーキテクチャに依存しないデータのインストール先ディレクトリ
- sysconfdir
-
設定ファイルのインストール先ディレクトリ
- sharedstatedir
- localstatedir
- libdir
- includedir
- oldincludedir
- infodir
- mandir
- MAJOR
-
Ruby の major バージョン番号(1.6.5の1)
- MINOR
-
Ruby の minor バージョン番号(1.6.5の6)
- TEENY
-
Ruby の teeny バージョン番号(1.6.5の5)
- host
- host_alias
- host_cpu
- host_vendor
- host_os
-
実行するシステムの情報
例: C:\>ruby -v -r rbconfig -e "p Config::CONFIG['host']" ruby 1.8.1 (2003-12-25) [i386-cygwin] "i686-pc-cygwin"
- target
- target_alias
- target_cpu
- target_vendor
- target_os
-
生成されたコードを実行するシステムの情報
例: C:\>ruby -v -r rbconfig -e "p Config::CONFIG['target']" ruby 1.8.1 (2003-12-25) [i386-cygwin] "i386-pc-cygwin"
- build
- build_alias
- build_cpu
- build_vendor
- build_os
-
ビルドしたシステムの情報
例: C:\>ruby -vrrbconfig -e "p Config::CONFIG['build']" ruby 1.8.1 (2003-12-25) [i386-cygwin] "i586-pc-linux-gnu"
- CC
-
ビルドに使われた C コンパイラ
- CPP
-
ビルドに使われた C プリプロセッサ
- YACC
-
ビルドに使われた コンパイラコンパイラ
- RANLIB
- AR
-
ビルドに使われたライブラリアン
- NM
- DLLWRAP
- AS
- DLLTOOL
-
ビルドに使われたライブラリ操作コマンド (?)
- WINDRES
-
Windows のリソース操作コマンド
- LN_S
-
シンボリックリンク作成コマンド
- SET_MAKE
- OBJEXT
-
オブジェクトファイル(コンパイルだけされてリンク前のファイル)の拡張子
- LIBOBJS
-
ruby本体にリンクされているオブジェクトファイル (?)
- ALLOCA
- XLDFLAGS
- DLDFLAGS
- STATIC
- CCDLFLAGS
- LDSHARED
- DLEXT
- DLEXT2
-
ダイナミックリンクライブラリの拡張子
- STRIP
-
オブジェクトファイルからシンボルを切り捨てるコマンド
- EXTSTATIC
- setup
- MINIRUBY
-
ビルド途中に作成される機能限定版rubyのcompile_dirからの相対パス
- PREP
- LIBRUBY_LDSHARED
- LIBRUBY_DLDFLAGS
- RUBY_SO_NAME
-
ruby共有ライブラリの名前
- LIBRUBY_A
- LIBRUBY_SO
- LIBRUBY_ALIASES
- LIBRUBY
- LIBRUBYARG
- SOLIBS
- DLDLIBS
- ENABLE_SHARED
-
configureで--enable-sharedだったかどうか(値は"yes"または"no")
- MAINLIBS
- arch
-
実行対象となるアーキテクチャ。RUBY_PLATFORMと同じ。
- sitearch
-
サイトごとの拡張ライブラリインストール時にarchの代わりに利用される値。 通常はarchと同じになるが、特定のプラットフォーム(mswin32・mingw32)では 異なる。 拡張ライブラリにバイナリ互換性があるarch間で、拡張ライブラリを共有する ために用いられる。
- sitedir
- configure_args
-
ビルド時のconfigureの引数。
- ruby_version
-
rubyのバージョン(例:"1.6")
- rubylibdir
- archdir
- sitelibdir
- sitearchdir
- compile_dir
-
ビルド時の作業ディレクトリ。
DESTDIR
MAKEFILE_CONFIG
-
Config::CONFIG と同じですが、その値は以下のような形 で他の変数への参照を含みます。
MAKEFILE_CONFIG["bindir"] = "$(exec_prefix)/bin"
これは、Makefile の変数参照の形式で MAKEFILE_CONFIG は、 Makefile 作成の際に利用されることを想定しています。
require 'rbconfig' print <<-END_OF_MAKEFILE prefix = #{Config::MAKEFILE_CONFIG['prefix']} exec_prefix = #{Config::MAKEFILE_CONFIG['exec_prefix']} bindir = #{Config::MAKEFILE_CONFIG['bindir']} END_OF_MAKEFILE => prefix = /usr/local exec_prefix = $(prefix) bindir = $(exec_prefix)/bin
Config.expand は、このような参照を解決する メソッドとして rbconfig 内部で利用されています。 (CONFIG 変数は、MAKEFILE_CONFIG の内容から Config.expand を使って生成されています)
require 'rbconfig' p Config.expand(Config::MAKEFILE_CONFIG["bindir"]) # => "/usr/local/bin"
TOPDIR