Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class String > tr_s

instance method String#tr_s

tr_s(pattern, replace) -> String

文字列の中に pattern 文字列に含まれる文字が存在したら、 replace 文字列の対応する文字に置き換えます。さらに、 置換した部分内に同一の文字の並びがあったらそれを 1 文字に圧縮します。

pattern の形式は tr(1) と同じです。 つまり「a-c」は a から c を意味し、 "^0-9" のように文字列の先頭が「^」の場合は指定した文字以外が置換の対象になります。

replace でも「-」を使って範囲を指定できます。

「-」は文字列の両端にない場合にだけ範囲指定の意味になります。 同様に、「^」もその効果は文字列の先頭にあるときだけです。 また、「-」、「^」、「\」はバックスラッシュ (「\」) でエスケープできます。

replace の範囲が pattern の範囲よりも小さい場合、 replace の最後の文字が無限に続くものとして扱われます。

[PARAM] pattern:
置き換える文字のパターン
[PARAM] replace:
pattern で指定した文字を置き換える文字

例:

p "gooooogle".tr_s("o", "X")       # => "gXgle"
p "gooooogle".tr_s("a-z", "A-Z")   # => "GOGLE"

注意: 一般に、tr_s を tr と squeeze で置き換えることはできません。 tr と squeeze の組みあわせでは tr の置換後の文字列全体を squeeze しますが、 tr_s は置換された部分だけを squeeze します。 以下のコードを参照してください。

p "foo".tr_s("o", "f")              # => "ff"
p "foo".tr("o", "f").squeeze("f")   # => "f"

[SEE_ALSO] String#tr