Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class String > next

instance method String#next

succ -> String
next -> String

self の「次の」文字列を返します。

「次の」文字列は、対象の文字列の右端から アルファベットなら アルファベット順(aの次はb, zの次はa, 大文字も同様)に、 数字なら 10 進数(9 の次は 0)とみなして計算されます。

p "aa".succ        # => "ab"
p "88".succ.succ   # => "90"

"99" → "100", "AZZ" → "BAA" のような繰り上げも行われます。 このとき負符号などは考慮されません。

p "99".succ   # => "100"
p "ZZ".succ   # => "AAA"
p "a9".succ   # => "b0"
p "-9".succ   # => "-10"

self にアルファベットや数字とそれ以外の文字が混在している場合、 アルファベットと数字だけが「次の」文字になり、残りは保存されます。

p "1.9.9".succ # => # "2.0.0"

逆に self がアルファベットや数字をまったく含まない場合は、 単純に文字コードを 1 増やします。

p ".".succ     # => "/"

さらに、self が空文字列の場合は "" を返します。 このメソッドはマルチバイト文字を意識せず、 単に文字列をバイト列として扱います。

なお、succ と逆の動作をするメソッドはありません。 また、succ という名前の由来は successor です。

例:

p "aa".succ   # => "ab"

# 繰り上がり
p "99".succ   # => "100"
p "a9".succ   # => "b0"
p "Az".succ   # => "Ba"
p "zz".succ   # => "aaa"
p "-9".succ   # => "-10"
p "9".succ    # => "10"
p "09".succ   # => "10"

# アルファベット・数字とそれ以外の混在
p "1.9.9".succ # => # "2.0.0"

# アルファベット・数字以外のみ
p ".".succ     # => "/"
p "\0".succ    # => "\001"
p "\377".succ  # => "\001\000"

このメソッドは文字列の Range の内部で使用されます。