Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class String > split
split(sep = $/, limit = 0) -> [String] | [[String]]
第 1 引数 sep で指定されたセパレータによって文字列を limit 個まで分割し、 結果を文字列の配列で返します。
第 1 引数 sep は以下のいずれかです。
正規表現にマッチする部分で分割する。 特に、括弧によるグルーピングがあればそのグループにマッチした 文字列も結果の配列に含まれる (後述)。
その文字列自体にマッチする部分で分割する。
先頭と末尾の空白を除いたうえで、空白文字列で分割する。
文字列を 1 文字ずつに分割する。マルチバイト文字を認識する。
sep が正規表現で、かつその正規表現に括弧が含まれている場合には、 各括弧のパターンにマッチした文字列も配列に含まれます。 括弧が複数ある場合は、マッチしたものだけが配列に含まれます。
第 2 引数 limit は以下のいずれかです。
最大 limit 個の文字列に分割する
分割個数制限はなしで、配列末尾の空文字列を取り除く
分割個数の制限はなし
例:
p " a \t b \n c".split(/\s+/) # => ["", "a", "b", "c"] p " a \t b \n c".split(nil) # => ["a", "b", "c"] p " a \t b \n c".split(' ') # => ["a", "b", "c"] # split(nil) と同じ p " a \t b \n c".split # => ["a", "b", "c"] # split(nil) と同じ # 括弧を含む正規表現 p '1-10,20'.split(/([-,])/) # => ["1", "-", "10", ",", "20"] # 正規表現が空文字列にマッチする場合は 1 文字に分割 p 'hi there'.split(/\s*/).join(':') # => "h:i:t:h:e:r:e" # 文字列全体を 1 文字ずつに分割する例 p 'hi there'.split(//).join(':') # => "h:i: :t:h:e:r:e" # $KCODE を設定すればマルチバイト文字列を認識 $KCODE = "EUC" p '文字列'.split(//).join(':') # => "文:字:列" # limit == 0 だと制限なく分割、配列末尾の空文字列は取り除かれる p "a,b,c,,,".split(/,/, 0) # => ["a", "b", "c"] # limit 省略時は 0 と同じ (最もよく使われるパターン) p "a,b,c,,,".split(/,/) # => ["a", "b", "c"] # 正の limit 使用例 p "a,b,c,d,e".split(/,/, 1) # => ["a,b,c,d,e"] p "a,b,c,d,e".split(/,/, 2) # => ["a", "b,c,d,e"] p "a,b,c,d,e".split(/,/, 3) # => ["a", "b", "c,d,e"] p "a,b,c,d,e".split(/,/, 4) # => ["a", "b", "c", "d,e"] p "a,b,c,d,e".split(/,/, 5) # => ["a", "b", "c", "d", "e"] p "a,b,c,d,e".split(/,/, 6) # => ["a", "b", "c", "d", "e"] p "a,b,c,d,e".split(/,/, 7) # => ["a", "b", "c", "d", "e"] # limit が負の数の場合は制限なく分割 p "a,b,c,,,".split(/,/, -1) # => ["a", "b", "c", "", "", ""]