Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library rake > class String > pathmap

instance method String#pathmap

pathmap(spec = nil) { ... } [added by rake]

与えられた書式指定文字列に応じてパス(自身)を変換します。

与えられた書式指定文字列は変換の詳細を制御します。 指定できる書式指定文字列は以下の通りです。

%p

完全なパスを表します。

%f

拡張子付きのファイル名を表します。ディレクトリ名は含まれません。

%n

拡張子なしのファイル名を表します。

%d

パスに含まれるディレクトリのリストを表します。

%x

パスに含まれるファイルの拡張子を表します。拡張子が無い場合は空文字列を表します。

%X

拡張子以外すべてを表します。

%s

定義されていれば、代替のファイルセパレータを表します。 定義されてい無い場合は、標準のファイルセパレータを表します。

%%

パーセント自身を表します。

%d は数値のプレフィクスを取ることができます。

例:

'a/b/c/d/file.txt'.pathmap("%2d")   => 'a/b'
'a/b/c/d/file.txt'.pathmap("%-2d")  => 'c/d'

また、%d, %p, %f, %n, %x, %X には単純な文字列置換を行うための 置換パターンを表すパラメータを指定することが出来ます。 パターンと置換文字列はコンマで区切り全体を中括弧でくくります。 置換指定は、% と指示子の間に置きます。(例: "%{old,new}d") 複数の置換を行う場合はパターンをセミコロンで区切ってください。 (例: "%{old,new;src,bin}d")

正規表現や後方参照をパターンとして使用することがあるかもしれません。 中括弧、コンマ、セミコロンはパターンと置換文字列に使用しないでください。

例:

"src/org/onestepback/proj/A.java".pathmap("%{^src,bin}X.class")
#=> "bin/org/onestepback/proj/A.class"

置換文字列に '*' を指定した場合は、置換文字列を計算するためにブロックを評価します。

例:

"/path/to/file.TXT".pathmap("%X%{.*,*}x") { |ext| ext.downcase }
#=> "/path/to/file.txt"