Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class Object > instance_eval
instance_eval(expr, filename = "(eval)", lineno = 1) -> object
instance_eval {|obj| ... } -> object
オブジェクトのコンテキストで文字列 expr またはオブジェクト自身をブロック引数とするブロックを 評価してその結果を返します。
オブジェクトのコンテキストで評価するとは評価中の self をそのオブジェクトにして実行するということです。 また、文字列 expr やブロック中でメソッドを定義すればそのオブジェクトの特異メソッドが定義されます。
ただし、ローカル変数だけは instance_eval の外側のスコープと共有します。
メソッド定義の中で instance_eval でメソッドを定義した場合は、囲むメソッドが実行されたときに 初めて instance_eval 内のメソッドが定義されます。これはメソッド定義のネストと同じです。 クラスとメソッドの定義/メソッド定義のネスト を参照してください。
例:
class Foo def initialize data @key = data end private def do_fuga p 'secret' end end some = Foo.new 'XXX' some.instance_eval{p @key} #=> "XXX" some.instance_eval{do_fuga } #=> "secret" # private メソッドも呼び出せる some.instance_eval 'raise' # ..:10: (eval):1: (RuntimeError) messg = 'unknown' some.instance_eval 'raise messg','file.rb',999 # file.rb:999: unknown (RuntimeError)
[SEE_ALSO] Module#module_eval, Kernel.#eval