Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class Module > include (private)

instance method Module#include

include(*mod) -> self

モジュール mod をインクルードします。

[PARAM] mod:
Module のインスタンス( Enumerable など)を指定します。
[EXCEPTION] ArgumentError:
継承関係が循環してしまうような include を行った場合に発生します。
module M
end
module M2
  include M
end
module M
  include M2
end

実行結果:

-:3:in `append_features': cyclic include detected (ArgumentError)
        from -:3:in `include'
        from -:3

インクルードとは、指定されたモジュールの定義 (メソッド、定数) を引き継ぐことです。 インクルードは多重継承の代わりに用いられており、 mix-in とも呼びます。

class C
  include FileTest
  include Math
end

p C.ancestors

# => [C, Math, FileTest, Object, Kernel]

モジュールの機能追加は、クラスの継承関係の間にそのモジュールが挿入 されることで実現されています。従って、メソッドの探索などは スーパークラスよりもインクルードされたモジュールのほうが 先に行われます (上の例の Module#ancestors の結果がメソッド探索の順序です)。

同じモジュールを二回以上 include すると二回目以降は無視されます。

module M
end
class C1
  include M
end
class C2 < C1
  include M   # この include は無視される
end

p C2.ancestors  # => [C2, C1, M, Object, Kernel]

引数に複数のモジュールを指定した場合、 最後の引数から順にインクルードします。