Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library _builtin > class IO > popen
popen(command, mode = "r") -> IO
popen(command, mode = "r") {|io| ... } -> object
command をサブプロセスとして実行し、そのプロセスの標準入出力 との間にパイプラインを確立します。生成したパイプを IO オブジェクトとして返します。
command が文字列の場合は、シェルを経由して子プロセスを実行します。 command が配列の場合は、シェルを経由せずに子プロセスを実行します。
p io = IO.popen("cat", "r+") # => #<IO:0x401b75c8> io.puts "foo" io.close_write p io.gets # => "foo\n"
ブロックが与えられた場合は生成した IO オブジェクトを引数にブ ロックを実行し、その結果を返します。ブロックの実行後、生成したパイ プは自動的にクローズされます。
p IO.popen("cat", "r+") {|io| io.puts "foo" io.close_write io.gets } # => "foo\n"
popen("-", mode = "r") -> IO
popen("-", mode = "r") {|io| ... } -> object
第一引数に文字列 "-" が指定された時、fork(2) を 行い子プロセスの標準入出力との間にパイプラインを確立します。 親プロセスでは IO オブジェクトを返し、子プロセスでは nil を返します。
io = IO.popen("-", "r+") if io # parent io.puts "foo" p io.gets # => "child output: foo\n" io.close else # child s = gets print "child output: " + s exit end
ブロックを与えられた場合、親プロセスでは生成した IO オブジェクトを引数に ブロックを実行し、その結果を返します。ブロックの実行後、生成したパイ プは自動的にクローズされます。 子プロセスでは nil を引数にブロックを実行し終了します。
p IO.popen("-", "r+") {|io| if io # parent io.puts "foo" io.gets else # child s = gets puts "child output: " + s end } # => "child output: foo\n"