Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > library fiber > class Fiber > transfer

instance method Fiber#transfer

transfer(*args) -> object [added by fiber]

自身が表すファイバーへコンテキストを切り替えます。

自身は Fiber#resume を呼んだファイバーの子となります。 Fiber#resume との違いは、ファイバーが終了したときや Fiber.yield が呼ばれたときは、 ファイバーの親へ戻らずにメインファイバーへ戻ります。

[PARAM] args:
メインファイバーから呼び出した Fiber#resume メソッドの返り値として渡したいオブジェクトを指定します。
[RETURN]
コンテキスト切り替えの際に、Fiber#resume メソッドに与えられた引数を返します。
[EXCEPTION] FiberError:
自身が既に終了している場合、コンテキストの切り替えが Thread クラスが表すスレッド間をまたがる場合、 Fiber#resume を呼んだファイバーがその親か先祖である場合に発生します。

例:

require 'fiber'

fr1 = Fiber.new do |v|
  :fugafuga
end

fr2 = Fiber.new do |v|
  fr1.transfer
  :fuga
end

fr3 = Fiber.new do |v|
  fr2.resume
  :hoge
end

p fr3.resume # => :fugafuga